一年に一度のお楽しみ、熱海五郎一座の新橋演舞場公演。
今年も行って参りましたよ。
今回は料理と復讐の物語、題して「黄昏のリストランテ 復讐はラストオーダーのあとで」。
一流シェフだった父を陥れて店を奪った男への復讐に邁進する女性料理人を中心に、様々な思惑を抱えた男女が入り乱れて展開する策謀のストーリー・・・なんですが、そこは野暮を排した東京喜劇。カラリとしたギャグとハイテンポの会話の応酬、そして楽しい音楽ネタとダンスを仕込んだ極上のエンタテインメントになっておりました。
演出は毎度お馴染み三宅裕司で、渡辺正行、ラサール石井、東貴博、小倉久寛、春風亭昇太といつものメンバー勢揃い。
そこに加えて今回のゲストは羽田美智子と剛力彩芽。
剛力彩芽はとにかく身体能力が高いですね。ダンスもアクションもたっぷり披露、しかも今回は渡辺リーダーと組んでとんでもない芝居を見せてます。この人がよくもまあここまでアホなことを・・・と驚きましたね。
羽田美智子は、とにかく凄い!ボケ芝居が凄い!
以前、この一座では沢口靖子が空前のボケ芝居を見せて爆笑を誘ってましたが、羽田はそれを凌駕しましたね。この人がここまでやるとは思ってませんでした。
そういえばカーテンコールで三宅裕司が言ってましたが、彼女、普段でも相当な天然みたいなんですね。
公演が始まって間もないある日に伊東四朗が弁当を差し入れしてくれたそうです。で、伊東が去り際に「まだかなり(日数が)残ってるから、頑張ってね」と言ったところ、羽田が一言。
「え、まだお弁当残ってるんですか!」。
これには一同、ずっこけたとか。
かなり辛辣な時事ネタを仕込んではいるけれど、基本は心から笑って楽しめる愉快な大衆喜劇。
出演者は皆さん高齢者ではありますが、まだまだこれからも頑張って「笑い」を提供してほしいですね。応援してます。
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