旅が続きアートから離れている。とても残念なことだけど、身体はひとつ。仕方ない。
日美を観ながら、まるでポップコーンを食べながら映画を観るようなクソ映画ファンのごとき、現代アートに評価や解説を加える歌舞伎役者にゲンナリをしながら、それでも六本木に行かなければならない最も重要な事情を発見した。行かねば。
お陰様で9月までの長期開催。大丈夫だ
アートレビュー
記憶の引き出しを開きながら、ゆったりと洗練された作品たちに浸る。
美術館鑑賞の王道
《ABSTRACTION》(アーティゾン美術館)★5.
入館料が確実に高くなっている。
要は、そのプライスの価値に見合った作品が鑑賞できるのか否か。
単なる外国美術館の巡回展であれば、混雑の隙間を縫いながら覗くよりは、飛行機に乗って現地に行く方がいい
どんな作品が展示されているかも知らないままチャレンジングな気持ちでやってきた八重洲、元ブリヂストン。
まずは1階のカフェを突き抜けて、倉俣史郎の一輪挿しで心に彩りを添える
冒頭、印象派の終盤からフォービズムにかかり、そしてキュビズムへの転換。
ブリヂストン所蔵作品ばかりだと、鑑賞しているデジャヴュ感。
これが続いて1,800円ならば、おそらく、この日記の末尾に新キュレーターをディスる文章が書かれているだろう。
ところが、展示室を進めていくに従って、新収蔵の初見だったり、地方美術館で出会っていた作品への再会だったり、そして個人蔵のレアタブローだったりと、かなりコストパフォーマンスの良い展覧会になっていた。
誰が描いたかは、モスバーガーで作品リストをチェックするしかない。
川オス日記は、ただ気に入ったタブローを並べておいて、のちほど記憶の反芻をするという自分勝手なものだから、何ひとつ参考にはなりはしない。
ブリヂストンにとってレジェの至宝。
何度観ても懐かしい。
オキーフだったかな。記憶にないけれど、写真では絶対に伝わらない能交換。
これも好きな一枚。きっと、モンドリアン。
らしくない古賀春江。
知っている作家さんが多くなってきたから、楽しみも2倍、3倍。その2乗。
ワクワクしながらのミュージアムさんぽ。至福。
良い展覧会はすべてを記録したくなる。
ファーストインプレッションはスケスケビキニ
作家さんの名前が覚えられない。
ザオ・ウーキー『水に沈んだ都市』
ブリヂストンで知ることになった作家。
『07.06.85』
おいらにとってのウーキーは、このタブローから始まった。
ポロック、2ケタ億円程度の1枚。
きっと、これも撮影禁止。個人蔵だっただろうか。
頼りないセキュリティスタッフさんへのマウントポジションを取った上での写真1枚。
マーク・ロスコ『ダーク系に配された白』(仮)。
アートは深く、心を豊かにしてくれるのです
具体に入る。吉原治良をバックに、ノグチイサム
この良さは tripenart を経験したなら、十倍増し。
オノサトトシノブ+杉全直+元永定正。
実は金沢マルビでの鑑賞以来、元永作品をこれまで以上に好きになっている。
アーティゾンが選んだ、これからの現代アーチストたち。
リストが手元にないので霞のような記憶からだけど、きっと個人蔵で写真撮影禁止。
そして、今回のABSTRACTION、マイベストオブベスト。
勝手に贔屓しているMAKIギャラリー専属の鍵岡リグレアンヌ。
出自も確かな若手女流作家の作品は天王洲のギャラリーで堪能した。
アーティゾンのこの展覧会に選出されたことにより、爆発的な人気を期待する。
MAKI先生、さすがの選美眼
鑑賞時間、なんと3時間
旅もいいけど、美術もね。だからこその tripenart
東京駅にいるヘンテコなおっさん。
口から6人の人間を吐いている。
曰く、南無阿弥陀仏。
「鬼太郎EXPO」開催 総勢約70人のクリエイターが「ゲゲゲの鬼太郎」の世界を表現
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=86&from=diary&id=7450071
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