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2021年09月12日11:28

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ただの休憩、その4

 熱狂的なファンというのが嫌いではない。アイドルやアーティストのファン。あるいは、スポーツのファン。プロ野球ファンの熱狂ぶりなどは羨ましくさえある。
 ところが、不思議なことがあるのだ。
 人は、そうしたことに熱狂的になるのに、日常では醒めているのだ。
 それは極端な書き方をするとこんなことなのだ。
 仲良しが三人集まった。せっかくだからプロ野球のファンにでもなろうと話し合い、それなら阪神にしようか巨人にしようかと話し合い、そして、同じ球団のファンになり、仲良く応援に行くのだ。これでは熱狂は出来ないだろう。
 と、日常では、そんなことがあるのだ。
 皆で決めたミュージシャンを皆で応援しようとしても、絶対に熱くはなれない。あるミュージシャン好きが集まって、共にコンサートなどに行くからこそ、そこではじめて熱くなれるというものなのだ。
 ところが、今の人たちは、何ごとも逆なのだ。まずは仲間を作る、まずは集まる、そこから何をするかを決めようとするのだ。これは恋愛でも同じなのだ。まずは相手を探し、相手が見つかったら、二人で何をするかを決めようというわけだ。恋愛には意味がない。意味のないものに熱中しているかのように見える現象を中毒と言うので、それは恋愛中毒なのだ。恋愛中毒の人は、自分だけでなく、他人も中毒だと考えるので、全ての人が恋愛を求めているし、寄り添う人を見れば恋愛だと考えてしまう。
 恋愛とは、好きなことが同じ同志が感情も伴って親密になることなのに、親密になって、感情が入り、好きなことを合わせることだと勘違いしているのだ。政治のことは書きたくないのだが、政治も似たようなところがある。政策ではなく人物主義なのだ。
 そんな視野の狭さにうんざりして、視野を広げて欲しいと望んで出来たのが、宇宙怪獣シリーズだった。彼らは常に悪口を言い合い、決して群れようとしないのに、わりと協力し合っている。そんなことを書きたかったのだ。
 信じる神が違うぐらい何だと言うのか、と、宇宙から来た彼らに言って欲しかったのだ。何しろ宇宙から来ているのだから、視野は地球規模ではなく、とてつもなく広いのだ。
 一つ思うのだ。坊さんクリスマスにカンザシ買うを見た、と、そんな世の中だから楽しいのではないだろうか。
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