年の瀬に馬が走る

“師走の有馬”というフレーズのなかには、きっちり“馬が走る”という文字。イベントらしいイベントがほとんどなかった2020年、せめて最後ぐらいはわくわくしたい。年の瀬の風物詩、第65回有馬記念。せっかくならイベントの臨場感をすこしでも味わいたいと、混み合う難波のWINS(場外馬券売場)まで出かけることに。

ふだんとはまったく違うWINSの雰囲気、若い女性がいつになく多く、いつもならドス黒い景色がカラフルに映えている。家族連れもちらほら、馬券ビギナーが多いと見えてインフォメーションは10密状態。ふだんは馬券を買わない家族・同僚・友人からの購入依頼が多いせいか、ひとりあたりの券売機前滞在時間がやたらと長い。

ことしはフォトの4頭3連単ボックスにて勝負。そしてワイドながし馬券のほうは8番ペルシアンナイトから。3年前、私に5万馬券をもたらしてくれた馬がなぜかひょっこり出走、距離は合わないし年齢的にもキツいのに。きっちり現在16頭中12番人気で単勝万馬券。ここはお世話になった御礼を兼ねた夢馬券ということで。

いまあえてWINSから離れた、スポーツ紙なんていっさい置いてないセルフカフェにいるけれど、それでも周りは競馬通だらけ。他人の競馬談義に耳を傾けることほど面白いことはなく、誰しもレースが始まるまでは一流の馬券師だ。…ということで、ことしはこのあと父親宅でのテレビ観戦。とにかくこれがファイナル、まもなく発走！