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2019年08月18日00:27

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忘れていた企画、その4

「官能文学辞典」

 忘れたわけではない。ただ、これははじめれば五十一日。いや、もう少し短いか。しかし、二か月近く続けることになるのだ。この二か月も同じことをやるのに、どうも抵抗があるのだ。そこで怠けている。怠けているが、この企画はいつまでも続けたい企画の一つなのだ。ベースになっているのは、アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』である。ただ、あれは皮肉は皮肉だが、けっこうまじめなので、もっと個人的な辞典を作ったら面白いかと考えてはじめた企画なのだ。
 そもそも、辞典というのは、社会通念なのだ。当たり前だ。辞典が個人的でどうするのか。ただ、歴史的に有名な個人の辞典というものもあることはある。誰もが知るナポレオンの辞典だ。何しろ、彼の辞典には不可能という文字はないそうなので。
 では、ニンジンと調べたら嫌いと出る辞典があっても面白いではないか。
 この考えを基本として、筆者は、この企画で、官能というもの、あるいはSМというものに対する個人的な考えを、それぞれに示せるような何かが出来たらいいと思ったのだ。
 しかし、今の人たちの多くは、互いの意見を闘わせることは殴り合いのケンカ、殺し合いよりも悪いと考えているらしいのだ。ようするに、イイネ、イイネとお互いに言い合い、我慢の限界までイイネと言いながら、限界を超えたら行き成り相手を殴るほうがいいと考えているようなのだ。
 SNSにはイイネのボタンはあってもアンチのボタンはない。アンチするぐらいなら読まないで、と、そうした意味なのかもしれない。おかしなものだ。イイネでなければ皆で寄ってたかって攻撃する炎上となる。完全に敵対する。試合という形式の考え方はなく、戦争という考えしかないのだ。
 文章を持って公然と闘いを挑むという態度はなくなった。
 それでも、この企画は止めるべきではないのだろう。誰かが何かを主張し続けなければ、SМは幼稚な遊びになってしまうのだから。
 そうして意味での、まったく個人的な辞典作り、これはこれで、そろそろ復活させるべき企画なのかもしれない。
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