今なら理解出来るというものがある。筆者がマニア取材をはじめたのは、もう何十年も前のことになる。何十年も前には、いくら話を聞いても理解出来ないことが多くあった。たとえば、そこに全裸の女がいるのに、その女には興味がなく、その女の下着を欲しがるなどという気持ちは理解が出来なかった。セックスには興味がなく、ただ、女の髪に射精したいという男の気持ちも理解は出来なかった。変態というものは、セックスの代償行為のように考えていたからだ。セックスが出来ない、相手がいない、ゆえに、セックスではない別の行為でその欲求を満足させるのだと筆者は思っていたのだ。
ゆえに、女にモテる痴漢に会ったときには驚いた。美人なのに、徹底的に汚されたいと望む女に会ったときにも驚いた。そんなことしなくても相手はいくらでもいるだろうに、と、そう思ったからだ。
しかし、今なら、理解出来るかもしれないのだ。
そこで、それを企画にして「今なら分かってあげられたのに」といのはどうだろうか。風船マニア、雨ガッパマニア、侵入マニア、そうした人たち。今なら本当に理解してあげられるのだろうか。分からない。分からないので、それを書いてみたいのだ。そんな企画もいいかもしれない。
さて、どうしたものか。
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