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2016年08月21日21:24

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《映画》『奇跡の教室』に恩師を想う

この歳になっても、小中学時代の仲間たちと飲んだり、遊んだりしているから、懐かしい友が集えば自ずから恩師の話題にもつながってくる。
小学校時代の名物先生は「ハナゲ」と呼ばれていたSかいだ先生。
給食が終わると女子トイレに入って歯を磨くし、わざとズボンのゴムをゆるくして、尻までずり落ちた自分のトレパン(白くてポリエステルでできたパサパサした体操用ズボン)を、可愛い女子を選んで腰まで上げさせる。
40年前には、こんな教師がどこにもいたもんだ。

彼はキャンプファイヤーでは『山の神』と化し、奇抜な赤いマントをまとって粛々と火の周りを歩いていた。
おいらが「ハナゲの紙さま〜」と声援を送ったら、隣で大笑いしていた加藤くんがハナゲから殴られた。
ハナゲのSかいだ先生は、ずる賢いいたずらっ子のおいらが、苦手だったのか好きだったのか。
意外と気に入られていたような記憶がある。

中学時代の名物先生は、来年米寿を迎えるOざわ先生。
多くの生徒たちと、9割の教師仲間から嫌われるほど神経質なおばさん先生で、とにかくこの先生のクラスになると特異な一体感を作り出すものだから、学年から浮いていく。
朝礼では宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を暗誦させ、ほぼ全員ができるようになると次は高村光太郎の『道程』を暗唱する。
当時、童貞だったおいらは、常に顔を下に向けながら大きな声で「僕の前に道はない、僕の前に道はできる・・・」と、唱和していたもんだ。
この詩が好きだった同級生は、今やO林組の道路部長。

そんなOざわ先生の存在を、あらためて蘇らせてくれたのが、この映画。
映画レヴューカチンコ
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073『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』★4.
なにしろ、主役の女教師がOざわ先生そっくりだし、やっていることもなんとなく似ている。
これって、他のクラスから妬まれてハブんちょにされたりするんだよな。
奇跡の教室でのチャレンジは、アウシュビッツの研究。
やんちゃだった高校生たちが、あっさりと仲間意識をもって研究課題に没頭する流れは、いささか不自然な描写だが、いつまでたっても殴り合いばかりのTBS『仰げば尊し』よりは、ずっと気持ちのいい展開となっている。ちなみに『仰げば尊し』は3話でやめた。

結局、このクラスがとっても栄誉ある賞を受賞して、「先生ありがとう」の王道なんだけど、我がOざわ先生の出してくるプランは、必ずしも100%成功することはなかったと記憶している。
それでも、実は数ある恩師の中で一番尊敬しているのがこの先生。

今の子供たちって、尊敬できるほど特徴ある教師に恵まれているのだろうか。
自分なら恩師の話題だけで100本の思い出が書けるだろう。

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074『ニュースの真相』★4.5
マスコミのいい加減さをきっちり描いた意欲的な告発作品。
ケイト・ブランシェットがぐんぐん追い込まれていく展開が面白く、それでいて最後のイタチっペは自分なりにカタルシスを得た。
結局、例の文書は誰が作ってトラップしたものなのか。
★5.に足りない理由はひとつ。もっと徹底的にヘナチョコマスコミをやっつけて欲しかったね。
週刊文春も、いつかはこうなってしまえ。

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072『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』★2.
餼羊(きよう)という2文字がぴったりな、つまりアウトラインは面白そうなのに、ディテールがグダグダ。経営者グループの4人兄弟が出てきてからは、もうどうでもいい展開でドタバタ3流喜劇。
劇場を出て5分もすると、どんな作品だったかを忘れてしまう。
これは、おいらの加齢が原因ではなく、この映画の監督さんがあれなのだ。絶対に、そうなのだ。



走る人リレー銀の走り、世界も絶賛
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4152878
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