パン生地を仕込む方法は、生地の一部を長時間かけて醗酵させる「中種法(なかだねほう)」と、ほぼ全ての材料を一度に混ぜてしまう「ストレート法」の、大別して二種類ある。
それぞれ長所と短所があるわけだが、私は普段は風味と保存性が良い中種法で生地を仕込んでいる。
中種を仕込んでから焼き上がるまでに、まる一日かかる事も珍しくない。
次に、私の燻製の定番、スモークチキン。
安くて良いので鶏肉を燻製にするのだが、これも私はより一層美味しくするため、通常は一ヶ月前後、最長で八ヶ月の時間をかけて仕込む。
とにかく、カネをかけずに美味しく仕上げようと思ったら、長い時間が必要なのだが、他の人はそんなに時間はかけないようだ。
そこで、パン生地はストレート法で、スモークチキンも仕込みと仕上げをその日のうちに、塩漬けもヨーグルト漬けもせず、シーズニングをからめただけで、手早くやってしまおうと、やってみた。
結果として、失敗とは言わないが、いつものような美味しさは無かった。
チーズは安物を使ったのだが、これも良くなかった。
せめてチーズだけは、いつものチェダーチーズを使えば良かった。
今回は、仕込みの開始から仕上げまで、七時間弱だった。
やはり、カネをかけずに美味しくし仕上げようと思ったら、時間をかけなければ駄目だ。
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