こんなやり方もあるだろうとやってみた。
利便性を考え、ペットボトルでヨーグルトを作る事もあるのだが、今の季節、それを如何にして保温するかと言う問題がある。
カスピ海ヨーグルトには二種類(三種類と言う説もある)の乳酸菌が含まれていて、その一方であるヨーグルトそのものを作る菌は嫌気性、その働きを助け、あのドロドロした物と酸味を作り、雑菌の繁殖を抑える菌は好気性と、相反する性質を持っていて、ペットボトルの蓋を締めて空気を遮断すると、好気性の菌が繁殖出来なくなって弱いヨーグルトが出来てしまう。
だからと言って蓋を閉めなければボトルを倒してしまって中身をぶちまけてしまう危険がある。
そこで、このヨーグルトメーカーの出番である。
蓋を開けて通気を確保し、なおかつ保温して倒れない。
ゴミが入るのを防ぐ為、クッキングシートで蓋をした。
熱を満遍なく伝える為、水を入れた。
牛乳も水も40℃程度に加熱してから種を混ぜた。
温度は、三時間経過した時点で水温が32℃、ヨーグルトも同様。
十二時間経過した時点で水温は変わらず、ヨーグルトは下部が水温と同じ、上部が20℃程か。
上部と下部の温度差があるが、気温が低い事を思えばこれでも温かい方だろう。
三枚の写真は、向かって左から、種を仕込んだ直後。
二枚目が十二時間経過後。
取り敢えずは完成し、ヨーグルトと乳精が分離している。
三枚目が二十四時間経過後。
更に分離が進んでいる。
中にはこの乳精を捨てる人がいるが、これは間違いである。
この乳精は乳酸菌の宝庫であるし、身体に良いと言う点に於いてはヨーグルトと変わりはない。
この乳精を種にして、新たにヨーグルトを作る事も出来るのだ。
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