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2017年05月23日06:54

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メタル系アンパンマン/ボブ・ショウ二冊

https://youtu.be/I-W3bt-gLCg
数年前にアップされた歌ですが、面白かったので。曲もいいけど、二枚目のイラストに注目してください。食パンマンとカレーパンマンがリアル等身だと、こんなにかっこいいとは。方向性を見失った最近の仮面ライダーよりイケてる。アンパンマンはあまり変わらないな。中央の半裸の美少女は、消去法でいけばバタコさんだ。良い意味で原型をとどめてない。世の中には色々な才能があるものですねえ。

サンリオ文庫でボブ・ショウ二冊を一気読みした。贅沢だなあ。これが本当のセレブだ(笑)。
・見知らぬ者たちの船(72)
ボブ・ショウ版「ビーグル号」である。五本の独立した話をつなげた連作集だ。
第一部は、本家にオマージュを捧げた内容で、宇宙黒猫ケアルの親戚みたいな異星生物カンダールが登場する。電波を操るケアルに対して、カンダールは人の心を読み神経を支配することができる。おまけに細胞の配列を変えて何にでも化けられる。ほとんど無敵のように思えるが、ある失策をおかして退治される。SFファンを唸らせるオチだが、馴れない人には難解かな。

第二部は、乗組員の娯楽であるドリームテープが紛争の原因となる。ここからはビーグル号オマージュとは関係なくなる。が、人間のリアルな厭らしさをねっちり描くところが、ビーグル号の内ゲバ科学者たちに通じるところがある。第三部以降はネタが肝要なので、バラしません。
第五部に登場する女性クルーの造形に感心した。いわゆるスペオペヒロインの正反対である。そりゃ世の中、ナイスバディな美人ばかりではありませんから。結末が感動的だ。
斬新なアイデアとほろ苦い大人のドラマを兼ね備えた秀作である。★★★★

・去りにし日々、今ひとたびの幻(72)
スロウ・ガラスは、光がゆっくり透過するという性質を持つ。だから何年も前の風景を保存できるのだ。ガラスを発明した技師の夫婦生活と共に、ガラスをめぐる人々の喜怒哀楽を描く。
埋め込み短編のうち「去りにし日々の光」はアンソロジーで既読。「立証責任」は秀逸な人間ドラマだ。SF版のサキかO・ヘンリーみたいだ。「虹色のガラスのドーム」は当時の西側の共産中国への恐怖感がよくわかる一遍。

技師の奥さんはものすごく性格が悪い。離婚にも応じない。途中まではうんざりさせられるが、中盤以降は一気に話が動き出し、強烈な牽引力を発揮する。ミステリ風味の事件がふたつ入っている。後半から終盤にかけての事件は、緊迫感がある上にどんでん返しを連発する大サービスだ。
SFがその世界なりのミステリとなり、もう一度SFとして収束する。見事である。★★★★★


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