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2017年05月19日22:01

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白黒ミクで「リンリンシグナル」/ウィリアム・テン二冊目

フォトフォト
「リンリンシグナル」で肌比較。

・ウィリアム・テン短編集2(68)
二冊目で今のところ最後の短編集だ。二冊の邦訳は日本独自の収集ではなく、本国で出た第一と第二の作品集である。もっと読みたかったなあ。
前作ほどの衝撃はないが、相変わらず質が高い。9編収録。印象深い作のみ言及する。

・囮のアルグザンダー
宇宙飛行の技術はあるのに、大企業が費用の高さに尻込みして、計画は進まない。レーダー技師アレグサンダーは妙案を思いつく。ハインライン風味の初期宇宙開発ものだ。経済と人間の心理をリアルに考察した宇宙SFとして、元祖に近い存在ではないか。
・最後の任務
未知の領域を探索する宇宙偵察隊の殉職率は、50パーセント近い。ほかの恒星系へホイホイ出かけていく宇宙SFの中で、これほど陰鬱な作品も珍しいだろう。主人公が遭遇する危機のアイデアは、今読んでも斬新だ。
・私の母は魔女だった
呪いとは、要するに言葉による暗示だ。盛り上がり(ビルドアップ=持ち上げておいて落とす)呪文は、現代でも効果がありそう。

・領事
舟遊びをしていた二人の青年は、異星人にボートごと誘拐される。珍妙なファーストコンタクトSFである。異星人の造形がさすがに古めかしいが、今ではそれも味わいとなっている。

・レモン緑と、スパゲッティ音声と、ダイナマイト・ドリブルの一日
朝目を覚ますと、周囲のすべてが狂っていた。あまり意味はないが、愉快なショートストーリイだ。★★★★



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