ようつべでミクがロシア語で歌っている。「ロシア」と書いてあるだけで、ほかは全部キリル文字なので、どういう歌なのかわからない。国歌だろうか。
「ソビエト・マーチ」という歌もある。こちらは英語の歌詞つきで、だいたい意味が分かる。
「世界一強い」「懲罰を与えるのに容赦しない」「首都とウォッカを讃えよ」「巨大な熊がすべて倒す」など笑える内容なので、崩壊後に洒落で作られた歌かと思ったら、まじめに本国人が歌っている動画もある。ウォッカだの熊だのベタな単語の割に、真剣に作られたらしい。
日本の軍歌も「出っ歯」「ぬかみそ」「竹槍」などを歌詞に取り入れたら良かったのに。
ついでに北朝鮮の主義と首領を讃える歌も聞いた。ミクではなく原音だ。共産主義の景気のいい歌というのは、なんだかいいな。存在自体がフィクションめいているので、アニソンやボカロに通じるところがあって、自分に合うのかもしれない。
まだ残っていた自室からの発掘本を。
・沈んだ世界(62)作:ジェイムズ・グレアム・バラード
極地の氷が溶けたため世界は水没し、文明は滅びた。調査隊は、広大な湿熱の沼地を探索する。ううむ、退屈だ。なぜバラードの小説はこんなにつまらないのか。理由を考えてみた。
主人公が暗くて消極的である。強い動機を持てず、後ろ向きだ。これでは共感できない。
文章が回りくどくて、装飾過多である。ひどく読みづらい。
たぶんこの二点だろう。「結晶世界」「殺す」「ハイ・ライズ」に続いて四冊目、もう十分だ。長編は打ち止めにするが、短編集を一冊くらい読んで見るかな。
巻末の伊藤典夫の解説で、アシモフとフレデリック・ポールのニューウェーヴ批評が紹介されている。
アシモフ「主流文学に行ってしまっている。サイエンスのないフィクションだけでは、SFではない」ポール「実験することは誤りではないが、読むに堪えないほど退屈なのが問題だ」
ご両人に強く賛成したい。★★
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