数少ないレパートリーのひとつであるビーフシチューを作ったが、今回はあまり旨くなかった。ルーにこくがない。考えてみたら、今までは誕生日にもらったワインを使っていたのだった。水だけで作ると物足りない。もらう当てのない時期には、調理用にワインを買ったほうがいいかな。そういえば下戸なのに、おでんや筑前煮のために日本酒だけは買ってある。日本酒は小瓶があるからいい。ワインの小瓶てあるかな。普通の瓶だと使い切る前に酢になってしまいそうだ。
・虚空の遺産(60)作:エドモンド・ハミルトン
ハミルトンは翻訳のある作品をすべて読んでいるはずだったが、本作がぬけていた。出版が81年という微妙な時期で、ちょうどSF離れを起こし始めたころなので、見逃したようだ。
月に異星人が作った太古の軍事基地跡が発見された。ホーガンの出世作に驚嘆したものだが、類似のアイデアはハミルトンが先行していたのだ。古代エイリアン語を解読するため、言語学者チームが集められる。ソ連を出し抜くために異星の知識が欲しい軍人、外宇宙への憧憬しきりの宇宙科学者、不満を言いながらも未知の文字に取り組む言語学者たちの群像が味わい深い。
フューチャを大量に読んだあとなので、「ちゃんとした大人のSFじゃないか」などと失礼なことを考えてしまった。スペオペ以前に書かれた短編群は、大人どころかSF史の金字塔ともいうべき傑作ぞろいなんだけどね。
中盤以降は話がトントンと進むが、前半の歯ごたえに比べて安直な感じがするのは否めない。目的地に着いてからの展開も、もうひと捻りほしかった。だが、執筆年代(冷戦真っ最中)を考えると、きわめて進歩的なヴィジョンといえる。スペオペでないほうのハミルトンを代表する宇宙SFと言えよう。★★★★
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