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2020年02月25日21:29

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《2020両備2》誰がために、二度鐘は鳴る

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スーパーで見つけたアポロヨーグルトに食指が動いたが、ふと思い直す。
蟹座「どうせなら、アポロチョコのほうが美味い(に決まっている)指でOK
なので、買わない。

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(承前)《両備1》
新勝寺荘厳堂で白隠コレクションを堪能したのちに、展示館おばさんとの会話が弾む。
これは昨日書いた通り。その中で書き残しておきたいエピソードが一つ。おそらく、文字に起こしたって面白くはないと思う。
蟹座「素晴らしいお寺、ミュージアムですよねハート達(複数ハート)
ブタ「もう鐘は衝きましたか?入り口から左手に少し登ったところに鐘楼がありますよるんるん
初めて来た時も確かに衝いていた新勝寺の鐘。時間に依らず自由に衝ける。
蟹座「行ってきますねペンギン

鐘楼堂に立ち撞木を吊るす綱を握り、1,2のサーーーンで梵鐘へと叩きつける。
「ごーーーーーーーーーーん」るんるん
レバノンへは響かなかっただろうが、想定していたよりも10倍は大きな音が響き渡る。
その昔、芝増上寺の鐘は、遠く木更津にまで聴こえ轟いていたといわれていたが、これは大袈裟としても福山市内に響き渡る鐘の音であった。
やばいげっそり
だいぶ大きく振りかぶり過ぎたようだ。

徒然草で兼好は「凡そ,鐘の声は黄鐘調なるべし」と書いた。
平家物語では「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」としている。
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」と謡った正岡子規。
さらには「夕焼け小焼けで日が暮れて、山のお寺の鐘がなる」。
こんな風流なる鐘の句をことごとく覆すほどの大音響に、展示館おばさんが怒りを持ってやってくるのではと怯えて振り返る。
早く鐘楼を立ち去りたくも「鐘の音は余韻を親しみ、残さず聴け」との箴言を胸に、微かな余韻が消えるまでじっと佇んだペンギン

近年、除夜の鐘を騒がしいとするマヌケ市民に、いらぬ気を遣い除夜の鐘を取りやめる神社がいくつか出た。などという、情けないほどの不寛容なニュースを耳にしていたが、己の叩いた鐘の音を耳にして、マヌケ市民に一理ありと認めたくもなってしまったようだ。

大きな反省を胸に秘めて荘厳堂の山を下りて総門へと向かう。
その途中、鐘楼門なる小さな木造鐘堂を潜り抜ける。
1本の縄紐がぶらりと垂れ下がり、いかにも「搗いてね」と語っている様だ。
衝く。先ほどの反省を込めて、心落ち着けてゆったりと、極めてゆったりと、1、2のさ〜んるんるん
「…ぼよ〜ん」ぴかぴか(新しい)
周りにドリフがいたならば、いかりやを筆頭に全員がこけていただろう。
ゴルフに例えるなら、グリーンパットで大打ちしてカップをスルーしてしまい、次のパットは腕が縮こまってチョロを叩くパターン。いつまで経ってもカップインしない。
こんなエピソードを経て、藤森建築の「松堂」へ戻り、新勝寺に別れを告げる。
〆て4時間30分。
決まったタイムスケジュールもなく、アドリブの福山巡り。
思いのほかいいスタートを切った。この際、鞆の浦へ行ってしまおう。
(つづく)



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