淀川工科高校吹奏楽部は全国大会でたびたび金賞を受賞する屈指の名門校だそうな。固定ファンも多くいて、定期演奏会は常にチケット完売。いや実際のところ、たかが高校生のブラバンライブとたかをくくってたら、今回土日計4公演がチケットぴあで発売初日夕刻には売切れ直前、あわてて押さえるもシンフォニーホール3階席隅っこのほうに座った次第。
技術的なことはわからないけれど、とにかく中味は盛りだくさん、こちらをあきさせないように演出にかなりの変化がつけてある。生徒諸君、ただ単にイスに座ってもくもくと演奏しているだけではありません。ステージやホールの広さを思いっきり利用して、けっこうマメに動きまわる。もはやこれは文化部じゃなくてほとんど運動部のノリなのだ。
吹奏楽定番の行進曲はもちろん、カーペンターズメドレーからAKB48のナンバーまで演奏曲目は多彩、客席にはシンクロの井村コーチや「千房」の中井社長のすがたも。そしてアンコールにはABC道上洋三アナが登場、場内全員で「六甲おろし(阪神タイガースの歌)〕を合唱!こんな迫力あるナマ六甲おろしは初めてでありました。
やはりこの吹奏楽部は何よりも名物指導者・丸谷明夫先生(ベタな大阪弁のMCが絶妙!)の魅力に負うところが大きいようで。このところ世間をにぎわす部活動の問題は、いかに無責任な周囲の大人の論理だけですべてが動いているか、一生懸命いきいきとプレーする淀工の生徒たちを見て心の底からそう思いました。そう、吹奏楽もバスケもプレー(遊び)、楽しくやらないとね。
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