すべてのひとに”どっぷり”を

「実はあすで閉めることになりまして･･･」近所のいきつけのラーメン屋、”麺屋○輝（まるき）”の大将はわざわざ厨房から出てきてそう言った。ちょうど支払いを済ませたあたり、最初はいつもこちらが厨房に向かってウダウダ喋りすぎて仕事の手が止まってしまうから、ちょっと控えめにしてくれというお願いかと思ったのだった。

きのう「どっぷり、昭和町」の合間にお邪魔したさいこの知らせを聞いてビックリ。この1月オープン、見た目は濃厚も意外にあっさりした味が気に入って10日に1度はお邪魔、ようやくいきつけのラーメン屋が近所にできたかと思っていた矢先。そしてその理由を聞いてさらにビックリ。なんでも大将がしばらく入院することになったと。

それは最短でも3ヶ月、それ以上はどれだけ続くかまったくわからず、とてもその間お店を借りておくわけにはいかないと。あるチェーン系で長らくの修業のあとようやく自分のお店を持てたばかり、一見元気そうに見える大将なんだけど･･･。最後の日となったきょうまたお邪魔、彼の健康とお店の復活を願う別れの挨拶になってしまった。

そういえばこのお店の筋向かいにある昨年8月開店のウクライナ料理「ウクライナ・ジャパン」も先週末で閉店。結果論で言うわけではないけど、とにかくこの街の飲食店は実に入れ替わりが激しい。もちろんこちらが越してきたときから四半世紀近く続く老舗のお店も多いんだけど･･･。なかなか”どっぷり”とはいかないということですね。