シン・ゴジラ再見

　昨日、カミさんを連れて新宿TOHOシネマズのIMAXで「シン・ゴジラ」再見してまいりました（本当は立川シネマシティの極爆で観たかったんだけどなあ！　後半の舞台は立川だし）。

　前半のダラッダラな会議のシーンではひたすらウケまくってたカミさんですが、後半で凍りついた様子。
　そりゃそうですよね。クライマックスのあの作戦、どう観たって「３・１１のときのアレ」ですから。
　伊福部昭の音楽と、ゴジラ足止め攻撃の趣向に耳目を奪われっぱなしだった私なんかより、カミさんの方がよっぽど作品を真剣に捉えてるなあと、反省せざるを得ませんでした。

　そういえば、「ゴジラ」第１作は、戦争が終わってわずか９年後に作られたもの。当時の観客は作品の中に描かれていた「９年前の戦争」をどう感じていたのでしょうね。


　で、今日は岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」を再見。言わずと知れた「シン・ゴジラ」の元ネタの一つであります。
　多くの観客が「シン・ゴジラ」のキャスティングにド肝を抜かれているようですが、こちらの方がもっと凄いと改めて実感。特に加山雄三や小林桂樹の登場シーンの少なさには驚きますね。贅沢な使い方してるなあ。三船敏郎、中丸忠雄、高橋悦史などの陸軍軍人役の人たちの重厚な芝居にも圧倒されます。
　「シン・ゴジラ」を観て感動したという若い人には、ぜひこれも観てほしいです。