いらつくライトスタンド＠甲子園球場

我々の右側には、今回初めて選挙権を手にしたかのような若いニーチャン3人組、あまり面白いとは言えないヤジをしきりに飛ばしていた。このあたりは年間指定席エリアなので、たいがいおなじみの顔が多いけど、彼らを見るのは初めてだった。試合展開をストレートに反映して、そのヤジはだんだんと野卑なものになり、ただただうるさいだけ、周囲の観客も閉口していた。

試合の大勢はきまり、イライラした空気であふれる帰途の混雑がいやだったから、ひと足先に帰ることにした。すると案の定このニーチャンたちが声をかけてきた。「なんで帰るんや！」この言葉は過去何度も耳にしている負けてる日の定番フレーズ。私は無視したけれど、友人は「このまま（ここに）おったら、また点を取られるとこ見なあかんやないか！」とか言って応酬していた。

きのうはプレーボールのときから、真っ赤に染まったレフトスタンドのほうがずっと元気だった。こちらライトスタンドは試合が進むにつれてあきらかにパワーダウン、最後のほうは応援リーダー（団員）のアクションも投げやりなやっつけ仕事になっていた。スタンドからの応援も、14.5ゲーム差がついた両チームの状態をダイレクトに映す合わせ鏡のようなものということです。

【今日の弁当】　新井良太のパワフルグリル弁当
若い女性や子供たちに人気のある彼のキャラを具体化したのか、“お子様ランチ”を思わせるカラフルな見てくれ。たしかにボリュームもありそうな感じがするけど、いざ食べてみると案外そうでもなく、これはどちらかといえば“子供だまし”。それにひとつひとつの具材がどうも大味、このあたりは彼の淡泊なバッティングを反映しているといえましょう。1300円。