本来なら今夜はビルボード大阪でバート・バカラックのライブを楽しむ予定でした。しかもラッキーなことにフロア席最前列のかぶりつき、さらにBBLステージの通例にならえばおそらくグランドピアノ真ん前、まさに”Close To You”となるポジションをキープ、まちがいなく一生の思い出になるだろう至福の一夜を体験するはずだったのです。
ウチの父親よりも年上、来月には92歳になるバカラック御大。このご時勢、早いうちから中止はきまりやなと思っていましたが、BBL側の正式発表はなんと先週の木曜日までズレこんだのです。なのでどれだけやきもきしたことか、BBLのHPのみならず、ご本人のHP(タイトルが”A House Is Not A Homepage"!!)まで一日に何度も覗く日々。
さすがにボブ・ディラン78歳の来日中止がきまったとき、これはもうないなと。いや、ディランのほうは(いま諸悪の根源とされる)スタンディングやし…と思ったりも。それにしても米大衆音楽のなかで、もっとも言葉にこだわってきたひとと、もっともメロディにこだわってきたひとが、そろってこの4月は滞日してたかと思うと興味深いですね。
中止決定後BBLから電話あり。振替公演の日程交渉に時間がかかり結局断念したと。初めて彼をロンドンで観たのが1996年(サプライズでノエル・ギャラガー登場「ディス・ガイ」を歌う!)。このとき彼すでに68歳、その後ずっと"閉店商法”につきあうような感じもありますが、とにかくいまは御大の末永い健康そして再来日を願う次第です。
ログインしてコメントを確認・投稿する