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2019年08月26日00:14

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妖怪変態論現代版その6

【ひょうへん】
 豹変と書かれた記述もある。子供たちの間では「いたいいたいお化け」などとも言われている。漢字表記の通り、顔は青と緑と赤の斑点があり、豹のようで、むき出しの腕と脚には縞模様があり、シマウマのようだと言われている。それ以外の格好は若い女で髪は長い。
 出没場所は、早朝、それも、まだ、薄暗い時間の学校そばの公園や始発前の電車の駅、あるいはバス停が多い。
 最初はベンチなどに蹲り「痛い」「痛いよ」と、泣いていると言う。これに、部活動の朝練などで学校に向かう中学生や高校生が遭遇。善意から「大丈夫ですか」と、何度か声をかけるが無視。女はひたすら「痛い」「痛いよ」と、言っているので、学生が「救急車を呼びましょうか」とか「警察に連絡しましょうか」と、言うと、急に豹変して「お前のお節介が一番痛いんじゃあ」と、喚いて襲いかかってくるらしい。しかし、学生が慌てて逃げると、それ以上を追っては来ずに、振り返って見ると、元のベンチに、また、蹲っていると言う。それ以上の被害の話はなく、比較的安全な妖怪とされている。妖怪の名の由来が豹のような顔からなのか、その態度によるものかは不明。
 目撃証言のいくつかを紹介しておこう。
「朝練の前で寝ぼけていたというのは否定しません。でも、あれは、明らかに人間ではありませんでした。駅のベンチで痛いと言っていたから親切で近づいたのに、急に怒りだしました。その顔には青、赤の斑点があって、牙もありました。唸り声のようなのも聞こえましたから、あれは獣だったと思います」中学二年男子
「新聞配達のアルバイト中でした。自転車で公園の横を通ると、中から、痛い、痛いという声が聞こえたので、心配になって、中に入ると、ベンチのところで女性が泣いていて、声をかけて、何か出来ることはないかと何度も尋ねたのですが、急に、お前の親切が一番痛いとか言われて追いかけれました。食べられてしまうかと思いました。子供っぽい恐怖話なのは分かっていますが、本当の話なんです」高校一年女子
「話を知っていたので、お前のお節介が痛い、と、言われたときにすぐに分かりました。それに、ワンピースから出た真っ白な腕と脚に、縞模様もありましたから、痛い痛いお化けだと思いました。知っていたので、少し逃げて振り返ると、話に聞いていた通り、追って来ることはなく、そのままベンチにもどっていました。ただ、それ以上に関わる気はしませんでしたね」高校三年男子
江戸妖怪篇はこちらでhttp://www.rokumeikans.net/yokai/yokai_01.html
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