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2019年08月16日00:41

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忘れていた企画、その2

「彼女にふられた理由」

 これは人気の企画だった。サロンと関係のない女性からもメッセージなどがあった。特に女性に人気の企画だったようだ。人気の理由は、本当に最近の男どもは分かってない、と、そうした憤りによるものではなかったろうか。
 そもそも、この企画は、自分のことばかりで他人に気を遣えない男たちに対する警鐘としてはじめたものだった。その昔、SМは女性の人数がとにかく少なかった。М女であろうとS女であろうと、とにかく稀少だったのだ。そこで、女性を大事にすることにS男もМ男も長けていたのである。日常的に女性を大切に扱い、SМで裏切る、それがSМの醍醐味のようなところがあったのだ。
 ところが、いつの頃からか、これが逆転するのだ。日常では自分ばかりを大事にしてもらおうとして、SМになると、突然、女性を大事にしはじめるのだ。
 思えば、これは、SМにかぎったことではないのかもしれない。
 筆者の若い頃には、女性にモテるための、あらゆる努力をしたものだった。無理して車を買い、無理して美味しいレストランの下調べをして、無理していい服を着て、趣味も無理して女性に合わせたものだった。それでも筆者はモテなかった。たまに、女性と付き合うことになっても、すぐにふられたものだった。
 そこで、自戒をこめて、この企画をはじめたのだった。
 しかし、女性には人気のこの企画、男性にはかなり不評だった。コンビニ弁当買ってラブホテルに入って、それでも、プレイさえきちんとしていれば女性にふられたりはしないのだと言うのだ。高級寿司などどうでもよくて回転寿司で女性は十分なのだ、と、そう言うのだ。缶酎ハイにポテチでも、緊縛がしっかりしていれば絶対に女性にはふられないのだ、と、そう言うのだ。
 日本の男は、いつの間にか、そこまでモテるようになっていたということなのだろう。
 ゆえに、彼女にふられる理由なんて下らない企画だ、と、そう言うことになるのだ。まあ、そのさらに裏には寝た子を起こすな、と、それがあるのだとも思う。つまらないことである。そして、そうした男が相手で満足している女性も、また、つまらない。
 あまりにつまらないので、この企画の再開だけはしないだろうな、と、自分でそう思う。
 そもそも、筆者は、この問題では奥義を極めているので、もう、ふられることもなくなったのだ。何しろ、筆者は、どんなに魅惑的な恋愛が待っていようと、もう、二度と女性とは付き合わないのだ。付き合うことはないので、ふられることも、ないのだ。
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