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2018年11月26日15:00

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六甲おろしで鍛えた力士

2年前のこと。新入幕をきめた佐藤が貴景勝と改名したとき、そのしこ名は当時の親方の“貴”に、部屋のおかみさん花田景子の“景”そして花田勝(虎上)の“勝”をあわせたものなどと勝手なことを言われた。いろいろと波風が立つ花田家、これからの結束を願ったものだと。実際は戦国時代の武将、上杉景勝(かげかつ)にちなんだものなんだけど。

あげくの果てに貴景勝は花田兄弟どちらかの隠し子なんてことまで言われる始末。でも彼を厳しく育て上げたというお父様(57歳)を見ると、そんな邪推はどこかへ飛んでいってしまう。若き日のお父様の風貌はいかにも格闘家系のコワモテだし。そしてお母様(51歳)が美人すぎるのでビックリ。こちらは御嶽海の母上マルゲリータさんとがっぷり四つの日比美人母親対決だ。

芦屋で生まれ育ち、小学校は仁川学院、中学は報徳学園、そして高校のときには関西学院大学まで出向き、相撲部副主将の宇良と何番も稽古したという貴景勝。この経歴だけを聞くと、なんだか阪急今津線ぞいの、なだらかな斜面にならぶ緑豊かな住宅地が目に浮かんでくる。まさに彼は山肌から吹きすさぶ六甲おろしに鍛えられた力士と言っていいかも。

親方の退職によって部屋が消滅、移籍後すぐの場所で優勝という劇的な結末。花田光司氏は貴景勝優勝の瞬間を、どこでどんな状況で見ていたのだろう。そしてふたりはいつどんなふうに再会するのか…優れた演出家であればドラマティックな展開をいくつも考えてくれるにちがいない。…ということで、波乱の場所ばかりが続いた平成30年の大相撲もこれにて千秋楽。
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