まずは出演者だけならべてみます。ブルース・ウィルス、ジョン・マルコビッチ、メアリー=ルイーズ・パーカー、イ・ビョンホン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、そしてアンソニー・ホプキンス、そしてヘレン・ミレン。最近こういう豪華キャストをウリにした作品がけっこう多いと思いませんか、今回のようなアクションものだけなく、ホーム・コメディ的なものまで。
やっぱりこれもとりあえず名前だけ並べとけというハリウッド企画切れ症候群のひとつなんでしょうか。つべこべ言わす豪華競演にドップリ浸っておけよと。32年前に封印されたミッションを遂行するために、超一流の元スパイ・チームが再結集するというお話。“若造に世界が救えるか!!”というキャッチコピー通り、出演者たちが年甲斐もなく身体にムチを打つところが見どころ。
イ・ビョンホンの頑張りだけは取りあげておきましょう。欧米人俳優と並んでも遜色ない背の高さ、鍛えられたカラダから繰り出されるムダのないアクション、そしてたぶんきっちり通じているのだろうセリフの英語。う〜ん、たしかに日本人俳優にここまでやれるひとはいないなあ。当分のあいだ”アジア人アクション部門”は彼のひとり勝ちだなあと思ってしまいました。
アクションの段取りというかちょっとした小ネタ的なものは実によく出来てます。たぶんハリウッドには“小ネタ売ります会社”みたいなものがあるんでしょうね。パリやロンドンの街並みを上手くいかしたカーチェイスもなかなかのもの。最後はちょっとあっけなかったけど、きっちりと続編への期待を持たせつつ、腹八分目あたりで幕引きにするのもこの手の作品のお約束事。
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