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日記一覧

田中克彦の「言語学者が語る漢字文明論」講談社学術文庫 今年8月刊 を読んだ。   戦後は漢字はなるべく少なくして、だれでも知っているひらがなで読み書きしようという気風に満ちていた。1970年代の初め頃から風向きが変わってきた。それは政治が次第に逆

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ロンドンの新しいカフェ(Oxford Streetにある)はコーフィを注文するとその表面に自分の顔を写せるようになった。4分ほどで出来上がり、それをSNSなどに写すこともできる。インスタ映えもそこまで来たか?

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イギリスの電話ボックス
2017年12月22日09:40

イギリスの赤い電話ボックスは有名だが、最近使われなくなったため、図書館や画廊になったり、その場所で弁当を食べたりカフェになったりして利用されている。

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「みんなの朝ドラ」
2017年12月20日16:50

木俣冬の「みんなの朝ドラ」講談社現代新書 今年5月刊 を読んだ。 朝ドラは昭和58年の「おしん」以後低迷期が続いたが、「ゲゲゲの女房」から新たな視聴者ー漫画やアニメが好きな人ーを獲得した。「カーネーション」では映画やドラマを好む層が朝ドラフ

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旧制高校の会
2017年12月18日13:39

旧制高校の最後の学年の会を毎年やっている。今年は四国の松山で、東北の第2高等学校から四国の高知高校まで、30人が集まった。私はその前に久しぶりに道後温泉に行って温まった。旧知を温め、寮歌を高唱した。

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Kazuo Ishiguro の The Remains of the Day を読んだ。1989年に出たのだが、今まで読んでいなかった(^_^;)  第1次大戦と第2次大戦の間に設定された、英国のお屋敷の執事の物語だった。執事というのは英国が発祥の職業で、大きな屋敷の使用人の筆頭だった。

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寮歌合唱団の練習
2017年12月13日11:57

寮歌合唱団の練習だった。広島高校の「さざれを洗う」(昭和3年)、京城帝大予科の「紺碧遥かに」(大正13年)、北海道大予科の「ストームの歌」(明治38年)を練習した。

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京都男声合唱団の演奏会
2017年12月09日21:08

京都男声合唱団の演奏会だった。 鈴木捺香子の指揮で多田武彦の男声合唱組曲「雨」 水口尚樹の指揮、ピアノ 木下亜子で源田俊一郎の「男声合唱のための唱歌メドレー ふるさとの四季」 鈴木捺香子の指揮、ピアノ 木下亜子で大中恩の男声合唱曲「島よ」 鈴木

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草津チェンバーオーケストラの演奏会だった。指揮 宅間司 で ベートーベン: プロメテウスの創造物より ブルッフ:バイオリン協奏曲 第1番ベートーベン:交響曲 第3番だった。ブルッフのソロを弾いた石上真由子はものすごくうまかった。アンコールで 

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青山南の「60歳からの外国語修行」岩波新書 9月刊 を読んだ。外国語というのはスペイン語だ。紀元2000年にアメリカに住む中南米人はアフリカ系、すなわち黒人を追い越して最大の数になった。アメリカの作品の中にスペイン語が混じってくる。著者は翻

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寮歌合唱団
2017年11月15日07:11

家人の体調不良・入院のため3カ月休んでいたが、漸く家事を少しやってくれるようになったので久しぶりに寮歌合唱団の練習に出た。 神宮皇學館大予科の「銀泉の精」(大正13年)、姫路高の「花に酔へるか」(昭和12年)、浦和高の「春の武蔵野」(昭和7

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「中学生棋士」を読んだ
2017年11月13日22:05

谷川浩司の「中学生棋士」角川新書 9月刊 を読んだ。藤井聡汰4段が史上最年少棋士としてデビューしたことを機会に、著者を含む過去5人の中学生棋士のそれぞれを一般の人に紹介しようとして書き出した。中学生でプロ棋士になったのは彼と著者のほかに加藤

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「ロシア革命百年の光と影」と題したコンサートを聞いた。京都で、山之内重美さん(歌手・元NHKテレビロシア語講座担当)と名取裕子さん(ピアノ)。ロシア革命から百年目に当たるため、激動の時代を生きた人々の思いを綴った曲の数々を歌った。「バイカル

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西村京太郎の「一五歳の戦争」副題 陸軍幼年学校「最後の生徒」集英社新書 を読んだ。このベストセラー作家は陸軍幼年学校の最後の生徒だった。私より2歳年上である。いわゆる予科練の生徒を募集していたが、それは下士官どまりで、戦場に行くことになる。

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ロンドンのUberタクシー
2017年10月23日10:28

ロンドンのタクシー運転手は2年、3年ないし4年かけて25,000以上の通りの名前と名所を覚えないといけない。しかし最近出現したUberはスマートホンを見るだけで分かるので、移民のドライバーが使う。値段も安い。ところがロンドンの交通局はUbe

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輪島塗のバイオリン
2017年10月23日10:24

輪島塗のバイオリンがボストンの美術館に所蔵されることになった。79歳の職人が5年前に名古屋のスズキバイオリンと協力して作り始めた。漆はニスよりも厚くなるので、いい音を出すのが難しかったが、研究の結果、ニスの3分の1の厚さにすることに成功した

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岡橋隼夫の「日本語探検」光文社文庫 1989年刊 を読んだ。大手の出版社の校正を担当してきた仕事を通じて、誤植・誤記などをあらゆる面から集めている。 誤植は「見初める」を「見染める」、「監視」を「看視」、「寛恕」が「寛怒」、「戸惑い」が「途

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湖南市の弦楽コンサート
2017年10月15日20:05

湖南市の甲西文化ホールであった弦楽コンサートを聞いた。音大卒の新進演奏家たちーバイオリン3人、チェロ、ピアノーだった。 第1部は 湖南市探訪 と題して 石部の里、天保義民の碑 など地域の名所を題材にした井上政広さんの作品を演奏、バックにその

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大渕幸治の「雅でこわい日本語」祥伝社 黄金文庫 平成14年刊 を読んだ。京ことばに現れた京都人の意気を巧みに描いている。悪名高き「一見さんお断り」、「ぶぶ漬け」戦略の落とし穴、「考えさしとくりゃす」の恐怖など、実に面白い。  京の親は、他人

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ルーク・タニクリフの「「とりあえず」は英語でなんと言う? だいわ文庫 2016年刊 を読んだ。ネイティブ・スピーカーだけあって、微妙な日本語の表現に的確な訳語を与えている。 表題の「とりあえず」は To start off with, Ill have some beer please

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動物愛護と伊勢海老
2017年10月03日20:08

ロンドン 旅の雑学ノート にあった記事です。 英国人が動物を愛することにかけては世界一だということは、自他ともに許す定説となっていて、フランス人はこんな小話を作って英国人のマニアぶりにあきれている。―その男は毎晩そのパブに愛犬を連れてやって

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玉村豊男の「ロンドン 旅の雑学ノート」新潮文庫 昭和58年 を読んだ。ロンドンのパブや住宅やタクシーなど、覚えておくと役に立つことを詳細な裏付けをとって教えてくれる。パブで飲むビールは生ぬるい bitterが正統だ。住宅は煉瓦造りで、2軒建てのが一

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サザナミ記念アンサンブルの演奏会だった。指揮 鈴木博嗣 で ヘンデル:アルキーナ組曲エルガー:弦楽のためのセレナード ウェバー:オペラ座の怪人バッハ:主よ人の望みの喜びよ モーツァルト:踊れ、喜べ、幸いなる魂よ(ソプラノ独唱 内藤里美)だった

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青木利夫の「ロンドンからの手紙」朝日新聞社 昭和53年 を読んだ。前の「ヨーロッパ感情旅行」からさらに6年前の話である。  英国料理がまずい、というのはほとんど世界的な定評になっている。しかし中国料理店は進出している。メニューは香港と同じだ

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青木利夫の「ヨーロッパ感情旅行」朝日文庫 昭和59年 を読んだ。古い話だが、今に通ずるところもある。  かつては東西ベルリンのあいだには何の障害もなく、地下鉄や市電で自由に往来することができた。百円玉一つの電車賃で、資本主義社会と社会主義社

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「週刊金曜日」編の「検証 産経新聞報道」7月刊 を読んだ。産経新聞は発行部数は他の全国紙には及ばないものの、ネット上では「産経」発のニュースがやたらに目立つ。  典型的なのが歴史認識問題。たとえば「慰安婦」をめぐっては、歴史修正主義どころか

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莫邦富の「中国全省を読む地図」新潮文庫 平成13年 を読んだ。台湾と香港・マカオを除いて中国本土には31の省・市・自治区がある。それら台湾なども含めて、各省ごとに詳しく見どころなどを解説している。 各省の特徴、政治ドラマの歴史、現代の産業な

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牧野信也の「アラブ的思考様式」講談社学術文庫 昭和54年 を読んだ。我々とかけ離れたアラブ人の思考様式を主に言語の面から考察している。  アラビア語は子音が28、母音はわずか3つである。しかもその母音は普通書かれない。子供たちや外国人が学習

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金田一京助の「日本語の変遷」講談社学術文庫 昭和51年 を読んだ。アイヌ語学者として有名だが、日本語についても非常に優れた見解を持っている。 日本語は朝鮮語・満州語・蒙古語・トルコ語・ハンガリア語・フィンランド語などと同じ起源だったらしい。

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加藤秀俊の「暮らしの思想」中公文庫 昭和51年 を読んだ。風呂・贈り物・日記などについて日本に独特のものがあるのを書いている。  燈火としての火についても、日本人はポータブル化を考えた。ちょうちんそれ自体は中国大陸の発明である。タイマツなど

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