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2017年11月02日21:35

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西村京太郎の「15歳の戦争」を読んだ

西村京太郎の「一五歳の戦争」副題 陸軍幼年学校「最後の生徒」集英社新書 を読んだ。このベストセラー作家は陸軍幼年学校の最後の生徒だった。私より2歳年上である。いわゆる予科練の生徒を募集していたが、それは下士官どまりで、戦場に行くことになる。そこで考えたのが陸軍幼年学校だった。卒業すると陸軍士官学校(陸士)、陸軍大学校と進んで、大将にもなれる。それで東京陸軍幼年学校に入学した。全国の6校のうちの一つだった。昭和20年4月に入学して、8月に終戦になった。

終戦直後の日本全体がは飢餓の中だった。農家に行って米か芋か野菜を売ってもらう。その農家にも米がない。餓死者が続出した。昭和21年の4月に中学4年にもどることができた。それからいろんな仕事を転々とした。

最後の1章で戦争に負けた原因を痛烈に書いている。「戦陣訓」を作り、それを兵士に読ませ、民間人にも押し付けた。海軍航空隊パイロットはパラシュートをもっていかなかった。戦陣訓に「生きて虜囚の辱めを受けず」とあるからだ

その他、なぜ満州と蒙古を必要としたか、沖縄の歴史、スイスの中立主義の勝利など重い指摘がある。



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