☆洋ちゃんの読観聴 No. 1595 呉勝浩 「スワン」 ミステリーなのだけれど、単なる推理劇にとどまらない人間の本質に迫る小説だ。ショッピングモールで2人の犯人グループによる無差別射殺事件が起こった。20人以上の
☆洋ちゃんの読観聴 No. 1594 永井紗耶子 「商う狼 江戸商人 杉本茂十郎」 前回紹介した小説に感動したので、同じ著者の別作品を続けて読んだ。タイトルに示す通り、江戸の商人の物語で、杉本茂十郎は実在の人物である。茂十郎は、もとも
☆洋ちゃんの読観聴 No. 1593 永井紗耶子 「木挽町のあだ討ち」 2010年デビューの時代小説作家の最新作。既にいくつかの文学賞を受賞し直木賞候補にもなっている。僕は、この作家の作品を手に取るのは初めてだ。江戸木挽町の芝居小
☆洋ちゃんの読観聴 No. 1592 門前典之 「友が消えた夏 終わらない探偵物語」 これは文庫本書下ろしの本格派ミステリー。僕が初めて接する著者だ。末尾に著作リストがあり、1997年の処女作から本書まで9冊しか出版されていない。純文学な
今日の話題はランチで食べる寿司と、回転寿司「はま寿司」の「鯖の押し寿司」の話。(1)回転すしの繁盛ぶりと比べて、街の寿司屋の空き具合が気になる。僕がときどき行く街の寿司屋とは(久兵衛やすきや橋次郎といった高級店ではなく)千円でランチが食べら
☆洋ちゃんの読観聴 No. 1591 青山文平 「やっと訪れた春に」 時代小説の秀作である。橋倉藩の近習目付を勤める長沢圭史と団藤匠は、子どもの頃からの仲良しで共に67歳。この年齢からすれば、とっくに隠居していいはずなのだが、
☆洋ちゃんの読観聴 No. 1590 凪良ゆう 「汝、星のごとく」 この作家の作品を読むのは「流浪の月」に続いて2作目だ。今回も傑作だ。人間の生き方、愛の多様性が、この作家のテーマなのかもしれない。四国の小さな島。そこに
コロナが収束に向かい、外国からの旅行者も増えてきた。先日、僕がときどき行くバーで外国人旅行者に出会った。そのバーは場所が新宿御苑前に近く、ちょっと分かりにくい場所にある。周りに飲食店もそこそこあるが、そんなに人通りもない。なので、そのバーは