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日記一覧

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1433        ディーリア・オーエンズ 「ザリガニの鳴くところ」アメリカのノースカロライナ州の田舎の町で、家族が崩壊したため小学校に上がる年齢から大人になるまで一人で生き抜いた少女の物語。母親が、兄たちが、そして

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1432            アンデシュ・ルースルンド&べリエ・ヘルストレム 「三分間の空隙」     傑作「三秒間の死角」の続編。スウェーデン作家が描く冒険小説だ。グレーンス警部シリーズの6作目ということだが、むしろ

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●小説<国内> 凪良ゆう 「流浪の月」<海外> ドン・ウィズロウ 「ザ・ボーダー」●ノンフィクションブレイディみかこ 「ワイルドサイドをほっつき歩け」●映画ウディ・アレン 「レイニー・デイ・イン・ニューヨーク」*今年はコロナ禍で美術展はあま

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1431      ヤマザキマリ 「たちどまって考える」  漫画家のヤマザキマリのエッセイで、新書なので読みやすい。著者は「テルマエ・ロマエ」でブレイクした漫画家だが、僕は漫画も映画も見ていない。だけど、テレビでたまに見

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1430      ウィリアム・トレヴァー 「ラスト・ストーリーズ」 4年前に亡くなった著者の最後の作品で死後に出版され、日本では邦訳が今年の夏出版された。短編の名手トレヴァーによる本作には10編収められており、全体でも

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1429        黒川博行 「桃源」             黒川博行の大阪を舞台とする犯罪小説は面白い。ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮とのコンビ「疫病神」シリーズは著者の代表作だが、本作品も同シリーズと似

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1428       松尾清貴 「ちえもん」             この著者を知っている人はかなり少ないのではないか。デビューして10年以上経っているが、これまで作品が話題に上ったことはあまりないと思う。少なくとも僕はこ

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1427       本谷有希子 「静かに、ねえ、静かに」      僕はこの著者の本を読むのは初めて。彼女は劇団を主宰しており、戯曲も創作している。その流れの中で小説も書いている。本作品は文庫本の200ページ足らずの中で

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1426       小倉紀蔵 「群島の文明と大陸の文明」     日本人・日本社会論は1960年代くらいから数多く出てきた。「タテ社会」「甘えの構造」「空気」など社会学、文化人類学、心理学、歴史学などの分野の学者、さらには

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1425      ジャレッド・ダイアモンド、ポール・クルーグマン、リンダ・グラットン、マックス・デグマーク、スティーブン・ピンカー、スコット・ギャラウェイ 「コロナ後の世界」  大野和基(編)世界を代表する知の6人に編

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1424カリン・スローター 「贖いのリミット」ジョージア州警察のウィル捜査官シリーズも、本作で8作目とか。このシリーズの特長は、ウィルに関係する上司や同僚、恋人などが一作ごとに主人公となり、ウィルはいわば狂言回しのような

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1423       ジョージ・オーウェル 「1984年」       かの有名なディストピア小説である。近年再評価されており、村上春樹の「1Q84」も、この小説から影響を受けている。 僕はかなり前に一度この小説を読んでいる

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1422           ジェフリー・ディーヴァー 「カッティング・エッジ」 元ニューヨーク市警警部で現在は市警の顧問を勤めるリンカーン・ライムのシリーズ第14作目。このシリーズはライムが市警の警察官らと共に科学捜査を

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★洋ちゃんの読観聴 No. 1421        映画 「マイルス・デイヴィス クールの誕生」 ジャズの巨人マイルス・デイヴィスの生涯をつづったドキュメンタリー映画である。マイルスの語りがあるが、これは別人の俳優が務めているものの、演奏の音源はす

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1420         へニング・マンケル 「苦悩する男」       この20年くらいの間、北欧ミステリー・ブームが続いているが、その中でも横綱級なのはスウェーデンのへニング・マンケルのヴァランダー刑事シリーズだ。1991

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★洋ちゃんの読観聴 No. 1419         CD ニコラス・ペイトン 「Relaxin' with Nick」久しぶりに買ったCDはジャズ・トランぺッターのニコラス・ペイトンの最新作。ベースとドラムをしたがえたトリオ編成で、ペイトンはトランペットのほかアコース

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1418 佐藤賢一 「テンプル騎士団」        フランスを中心に欧州を舞台とした歴史小説を書き続けている佐藤賢一は、大学〜大学院で西欧中世史を研究した人で、したがって彼の小説は歴史考証がしっかりしてい

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1417        上田信 「人口の中国史」           中国の人口の動態を先史から19世紀までをたどった研究書。素人向けの新書だ。歴史が長く国土も広い中国の人口の趨勢をたどるのは容易ではない。長い歴史の中で中

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★洋ちゃんの読観聴 No. 1416       映画 「真夏の夜のジャズ」           1958年に開催された第5回ニューポート・ジャズ・フェスティバルのドキュメンタリー映画である。音楽イベントのドキュメンタリー映画のはしりと言える作品。僕が

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1415       レイモンド・チャンドラー (村上春樹・訳)「プレイバック」               チャンドラーの7つの長編はすべて日本語訳が出ているのだが、村上春樹は自ら新訳に取り組んだ。村上の翻訳としては6

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1414        小野寺史宜 「ライフ」              昨年「ひと」で今どきの若者の生態を生き生きと描いた小野寺史宜が再び今の若者を描いた。主人公は27歳の男で、会社勤めを2度したものの退職し、現在はコン

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1413       マイクル・コナリー 「レイトショー」      ロサンゼルス市警の刑事ハリー・ボッシュのシリーズを書き続けているマイクル・コナリーだが、彼の第30作目は新しい主人公を登場させた。30代前半の女性刑事だ。

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1412            ドン・ウインズロウ 「壊れた世界の者たちよ」アメリカの犯罪小説の今や第一人者と呼んでいいだろうドン・ウインズロウの新作は中編集である。文庫本725ページに6編が収められている。ウインズロウと

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1411       平野啓一郎 「マチネの終わりに」        芥川賞作家の2016年の作品だが、売れ行き好調のようで版を重ねている。小説好きの人間は、自分の実生活では味わえない大冒険や大ロマンを欲しているわけだが、こ

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1410          村上春樹 「一人称単数」          村上春樹の6年ぶりの小説で、短編集としては6年ぶりとなる。8編の短編が収められている。最後の作品だけが書下ろしで、あとの7編は雑誌に掲載されたものだ

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★洋ちゃんの読観聴 No. 1409           映画 「プラド美術館 ―驚異のコレクションー」 これはスペインが誇るマドリッドにあるプラド美術館を紹介したドキュメンタリー作品である。 美術館ができた経緯と、主要な絵画作品を学ぶ・観ることが

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1408            ユッシ・エーズラ・オールソン 「特捜部Q −アサドの祈りー」     デンマークの警察シリーズ「特捜部Q」の第8弾。特捜部Qとは、リーダーのカール・マーク警部補を中心に女性のローセ、アラブ系

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1407               菊澤研宗 「組織の不条理 〜日本軍の失敗に学ぶ〜」2000年に単行本として出版され、2009年に文庫となり、さらに2017年に別の出版社から再度文庫本として出された。本書は、第二次世界大戦におけ

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★洋ちゃんの読観聴 No. 1406               映画 「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」  ウディ・アレン監督・脚本の最新作。この作品は、アレンがセクハラ疑惑でMe too運動の標的となり、アメリカでは公開されていないらしい。作品その

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1405 ヘニング・マンケル 「イタリアン・シューズ」  2015年に67歳でこの世を去ったスウェーデンの作家へニング・マンケルが2006年、58歳のときに著した作品。マンケルは刑事ヴァランダー・シリーズで日本でも人気

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