指絡め、笑顔くっつけ、内臓晒した末路といえば、相も変わらず、2つ並びの寂しい死体。 与えもせず奪いもせず、ただ果てては果て、天井で地平線と水平線が交差するのを眺めている。市場のコンクリに打ち捨てられた、四つ目の怪魚、透明を濁らせた瞳。 作
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「ところでさぁ――」 調味料ラックで、醤油が話しかけた。「お前らって、”柚子”なの”胡椒”なの?」「え?」「え?」「だからさぁ、お前らって柚子胡椒なわけじゃん?結局、柚子なの?胡椒なの?」「そ…それは――」 言いよどむ柚子、いきり立つ胡椒。
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