助三郎へ 俺は今、惑うておる。 武士としての矜持、臣としてあるべき姿、当然として五体に染みわたっておると、そう自負して今日まで生きてきた。それが揺らいだ。 事の次第を順を追って書き記したい。退屈であろうが、記憶を辿り、再度自らの性根に問
あゝ大胸筋大胸筋大いなる胸の筋肉大胸筋よ教えてくれ「本当の俺の心を」俺にはもはや分からぬのだ心が俺の心が何を思っているのか大胸筋?お前嗤っているのか?無理もないお前はこう言いたいのだろう?「肉体のすべてを統べる頭脳に分からぬものをたかがその
噛み合ってしまったんだ窓辺三時の陽光と落ちずに頑張ってる街路樹の一枚とテーブルの古傷君とこの席で語った未来零れ落ちたピクルスに笑いお互いの口元を拭いあった紙ナプキンブラックに顔をしかめる猫が君で僕は僕は一緒にいるだけそれだけそれだけのことが