一切の履歴を残さずに この世からログアウトする方法はあるのでしょうか？ 己を滅するとかいう短絡的な話ではなくて 「生まれて来なかったことにしてください」 と ただ一行なるの手紙を 神様に届けたい気持ちなのです今 便箋に唾液をなすりつけ 天に椿する季

続きを読む

本人にとっては悲劇であっても、他人から見ればそれは喜劇にしか見えない――という状況は往々にしてあり得る。また悲劇というものは、２本立て同時上映を望む傾向があるらしく、Aという悲劇＝トラブルと、Bというトラブルが同時に起こってしまったために、

続きを読む

「１００人乗っても大丈夫」　というキャッチで物置市場を長年に渡り独占寡占してきたたA社。その牙城に一槍入れたのは新興のB社――「当社の物置は１０６人乗っても大丈夫！」　センセーショナルかつアグレッシヴなキャッチに、市場は震撼、B社の株価は急騰

続きを読む

かつてこの地にコトバがありましたあなたに告げたいコトバがありましたコトバは悠久でしたそれこあなたに出会うよりも遥か遥かに以前からコトバは意識を持っていました人間という存在に内包されるよりも以前です進化とかもまだまだでもコトバは熱を帯びて輝い

続きを読む

天体の均衡たるラグランジュ点僕ら二人の感情の平衡解その座標で結構ですお願いです手をつないでくれませんか？

続きを読む

　「詩は紙の上に無くても良いのだ」と僕に思わせた3年ほど前の出来事　夏とか梅雨の頃僕は、たまの休日だった。コンビニ帰りのテンションは意外にハイ（ビニールの中にティラミスあり）で、うろこ雲に頭の天辺をこすりつけるようにして、川べりを歩いていた

続きを読む