一人でいる時間が多かった、僕はよく蟻を見ていた。公園ではなく、空き地、「群れからはぐれた一匹の少年が、蟻の群れの整然さを観察している」の図。 その日も一人、多分夏休みだったと思う。蟻の行列を観察していた。蟻の一匹一匹の気持ちが知りたかった
半身を起こしながら、眼を開けようとしたのだが、左眼の瞼、バリバり音を立ててるばかりで、一向に開かない。指で触れると、ポロポロと血の結晶が頬を滑り、白いシーツの上、黒の色温度に切迫したザクロっぽい赤、どうやら寝ている間に、眼球から出血があっ
ことSEXに関して言えば、所詮動物的行為であることは、免れざる事実なのであって、いくら言葉で取り繕っても、所詮それは交尾なのです。 となれば、本能にこそ主導権を持たせるべきで、倫理や社会通念は二の次。「愛してはいけない」状況なんて、ジャング
生きる生きる生きる生きる生きてるって言い切る けど本当に生きている?イキって「生きてる」って言ってきてるけど息してるだけで生きてるってのはどうだろうか?「死んでない」と「生きてる」は多分≒ですらないお前らはきっと死んでいないだけで生きてはい
おねだりをしたら蔑みの微笑うかべ「お手!」と君が言う僕はしかたなく手のひらの上に手のひらを捧げ「ワン」と宣誓する満足げに君がニンマリ僕は心が壊れそうになる彼女の手と僕の首を繋ぐ目に見えない首輪セット僕のアイシテルはもはや忠誠心の領域その証明
バイトを終え帰宅、2日置きくらいのペースでやっている半身浴、きっちり30分じっくり、身体を温めている、と、血の征き廻るスピードが加速しすぎたのだろう。 ぽたり 湯船に落ち、印象派の薔薇のように浮かんだ血の滲み――そういえば和也が「今日は
コンビニ帰りの夜歩きに、ふと電柱の脇に青い光、足を止め、目を凝らす。深夜真夜中濃い闇中に、一際の異彩を放つ青い物体、その正体はなんと「青空」だった。 30cm立方体の青空、それはまるで――ゲーム中のバグのようであり、ドット絵の不具合のよ
数字で言えば 100000000000000000000000000000000000000000です 恒河沙 と言います 「恒河」とはガンジス川のことで 「沙」は砂の意です つまり「ガンジス川の砂の数」 つまりつまり「とてつもない量」を表すコトバなのですがそれでも 僕の気持ちには足りませ