指絡め、笑顔くっつけ、内臓晒した末路といえば、相も変わらず、2つ並びの寂しい死体。
与えもせず奪いもせず、ただ果てては果て、天井で地平線と水平線が交差するのを眺めている。市場のコンクリに打ち捨てられた、四つ目の怪魚、透明を濁らせた瞳。
作りかけの涙、網膜に張り付け、お互いの心から、何か温度のあるものを奪おうと、無言を連ねて、夜明け。
仕方なく服を着る。シャツの襟が鰓を圧す、呼吸が苦手な僕ら、月曜日ごとに、暗い海から這い上がる。陸上生活にもどる為に。
確信の無いアイシテル。でも間違い無くハナレラレナイ。
鮪はまた会うだろう。日曜日限りの小さな海で。
ログインしてコメントを確認・投稿する