「リカ」は全部で三作ある。続きの二作です。
『混血児リカ ひとりゆくさすらい旅』(73)
監督:中平康
一作目で主人公の生育と恨みに決着をつけた。
本作はスケールアップした暴力が展開する。前作から登場していた黒人とのハーフ花子が東北で陰謀に巻き込まれる。リカは、ヤクザが差し向けた殺し屋を返り討ちにしながら真相に迫る。
日本ヤクザの背後にはアメリカ人ニクイソンが控えていた。麻薬取引を手伝わせたあと、アメリカギャングを使って皆殺しにする。「イエロージャップめ、お前らは用済みだ」。ネーミングといい、70年代らしい強烈な反米思想が感じられる。もちろんリカが全員ブチ殺す。
もうひとつの見所は、特命刑事坂上とのバディぶりである。敵に捕らえられて拘束されながらのラブシーンが展開する。
リカ「あんたにお礼がしたいけど、どうしようもない」坂上「キスでいいよ」
リカ「私、下手くそだよ」坂上「俺もさ」
ううむ、渋い。恋愛描写に感心するなんて滅多にないが、この場面は心に残った。



『混血児リカ ハマぐれ子守唄』(73)
監督:吉村公三郎
三作目は何を今さらな少年院から始まる。スリや放火魔など個性的なズベ公たちとバトルしながら仲間になる。派手な場面は多いが、やや薄味か。
精神病院が悪の組織に利用されている。女を服従させる為に飼われているゴリラ男は、マンモス鈴木が演じる。
あまり語られない仇花のようなシリーズだが、強烈な存在感を記した。見ておいて良かった。



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