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2026年04月23日23:23

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「呪縛の家」

・呪縛の家 作:高木彬光
1949年から50年にかけて書かれた作者の第三長編である。この人の本格はけっこう読んでいる。「刺青殺人事件」「能面殺人事件」「人形はなぜ殺される」、歴史の謎解き「ジンギスカン」「邪馬台国」は新しいジャンルを教えてもらった。なぜか本作は読み逃がしていたので、初読みだ。

紅霊教なる新興宗教がテーマである。地水火風の四元説を基盤とした宗教で、創始者の孫娘が各元素になぞらえて殺される。トリックは今一つだが、犯人と殺害手順が意外だった。
今読むとミステリーよりも舞台設定の方に衝撃を受ける。カリスマ教祖に騙されて財産を失い、女性信者は操を奪われる。
「邪教と理知の戦いは人類史の初期から存在した」という言葉が重い。70年以上前の小説だぞ。オウム事件をヒントに書いたと言われても信用するわ。ラストに後味の悪い仕掛けがあり、評価が別れるだろうが、私は割と好きだ。☆☆☆
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