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2026年03月20日16:00

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『シルバー仮面』

『シルバー仮面』(71ー72)1話〜12話
60年代から70年代の特撮ヒーローを出来るだけ見ておきたいという大望のもと、十年以上前にボックスを買った。のは良いが、あまりのつまらなさに何度も挫折し、見るものが無くなってからやっと踏ん切りがついた。

実相寺昭雄監督が2話まで担当している。独特のカメラワークで特撮ファンの敬愛を集めている人だが、本作に限っては悪い面ばかりが目立つ。独りよがりで分かりにくい。佳境に入ったシリーズの異色作では名作を作れるが、シリーズ立ち上げには向いていない。この事は本人も後のインタビューで認めている。
五人の兄妹が父の残した光子ロケットの設計図を探して旅する。宇宙人がロケット完成を妨害せんと襲ってくる。とにかく暗くて地味だ。宇宙人は最後に被り物を披露するが、大半の場面で人間に擬態している。だから二流のギャング映画みたいに人間同士が殴り合ったり銃を撃ったりするだけ。シルバー仮面は当時でも古くてダサい。仮面ライダーがすでに放映されているのに、月光仮面の時代に逆戻りしたような印象だ。必殺技も光線技もなく、ドタバタと取っ組み合う。

ヒーローの強さがまったく感じられない。変身するのは三兄弟の次男・光二だ。なぜお調子者の三男・光三(篠田三郎)にやらせなかったのだろう。スマートでずっとヒーローらしいのに。
アメリカのドラマ「逃亡者」に習って大人向けを志向したそうだ。が、脚本が弱すぎてさっぱり盛上らない。上原正三など大御所が参加しているのだが、設定が無理すぎて腕の振るいようが無かったのか。「サンダーバード」を意識したマイティジャックも失敗したし、外ドラの真似は日本特撮の鬼門だな。
10話でエンジンがすでに完成していることが判明し、11話で宇宙に飛び立ち巨大化する。タイトルにジャイアントがつくのは13話からだ。
12話と13話は前後編で、怪獣への花嫁として西恵子が出演する。ウルトラマンタロウとエースの美川隊員の共演は嬉しいが、人身御供の習慣が日本に残ってるなんて、無茶が過ぎるだろう。
半世紀前の作品というフィルターを通してもかばいきれない。全てがひどすぎる。☆
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