・オリンピア ナチスの森で(98) 著:沢木耕太郎
若い頃に読んでいた。1936年ナチス政権が開催したベルリンオリンピックは、現代に続く大型ショーとしての五輪の幕開けであった。聖火リレーが始まったのは本大会からだ。関係者やファンは嫌がるだろうが、大量殺人を効率的に進めたナチスの企画力と実行力が、近代五輪の基盤を築いたのだ。これは歴史的事実として銘記しておく必要がある。
レニ・リーフェンシュタールという女性監督がこの大会を「オリンピア」という映画に記録した。本書は彼女へのインタビューで始まる。映画の話は序章と終章だけで、大半は参加した日本人選手の軌跡を追う。90年前のアスリートの姿は歴史の1コマとして、それなりに興味深い。五輪やスポーツ全般にそれほどの関心はないので、感動とまでは行かなかった。★★★
ログインしてコメントを確認・投稿する