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2025年03月09日23:12

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「麻雀漫画50年史」

・麻雀漫画50年史 著:V林田
サブカル研究書は物足りないので、あまり読まない。下手すると自分の方が詳しかったりする。単に年くってるせいですが。語られることの少ない麻雀漫画を網羅した本が出たので、読んでみた。
70年代の北野英明はけっこう好きだった。汚い下手くそな劇画が多い中で、手塚プロ出身のすっきりした線は魅力だった。筆者の評価が低いが、これはリアルタイムで読んだ人でないとわからないだろう。真崎守の作品に注目しているのは慧眼と評価したい。リイド社のソフトカバーで横山光輝タッチの「四暗刻のリカ」と言うのが好きだった。きしもとおさむという作者で、やはり横山先生のアシスタントだったらしい。長年の疑問がすっきりした。
80年代の福本伸行と片山まさゆきは、ほとんどの作品を読んでいる。重要な作家なので、気合いの入った解説が嬉しい。好きな作家はこの二人くらいで、他はほとんど知らない。むしろ漫画とリンクした麻雀プロの話が面白かった。桜井章一がカリスマとして自己啓発本まで出した事実は失笑した。雀ゴロの説教なんか読みたいか?まるで新興宗教だ。サブカルが迷走した珍事として興味深い。
もう一つの長年の疑問は高橋葉介のことだ。作者名は異なるが、どう見ても高橋の絵柄の麻雀漫画を見て驚いたことがある。内容はツキの妖精とプロ雀士のラブコメという、いかにもな高橋テイストだった。やはり本人だったらしい。

漫画だけでなく麻雀に関する雑誌も詳しく語る。労作である。興味ない人には無意味な本だが、日の当たらないジャンルの研究書には一定の価値があるだろう。★★★
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