夢中で見た「子連れ狼」と「御用牙」が勝プロの作品だった。けっこう見てるなあ。座頭市の「破れ 唐人剣」もそうだ。大映倒産後の方が充実してないか。
『新・悪名』(1962) 監督:森一生
朝吉が戦争から帰ってきた。これが三作目で、前作でモートルの貞が死んでいる。田宮二郎は弟の清二役で出演する。人気スターが劇中で死んでから続編に出演させるときは、弟にするのが定番だな。香港のチョウ・ユンファにもそういう作品があった。「英雄本色」だったか。
米兵に乱暴され、パンパンに堕ちた女を助ける。管理しているヤクザと喧嘩になるし、朝吉には何の得もない。まさに仁侠の徒だ。本作が小気味いいのは、朝吉を魅力的に描き出すのに成功したからだ。全編に渡って主人公が大阪弁(河内弁か)を話すのも親近感が湧く。
闇市で雑炊屋を始め、立ち退きを迫る新興暴力団と大喧嘩する。朝吉に惚れた連中が応援に駆け付ける展開は、ベタながら盛り上がる。見せ場が多くて楽しい。
三国人との争いについても、真面目な商売人と差別について話し合うなどの配慮がされていて、清々しい。
お目当ての万里昌代は、清二の情婦役で出演する。やっぱり蓮っ葉な役が似合うなあ。★★★★
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