『汚れた肉体聖女』(1958) 監督:土井通芳
修道女子校の百合映画である。
上級生の恵利(高倉みゆき)は新入生のアンナ(大空真弓)を気に入り、面倒をみる。やがて二人は女同士の禁断の愛を育むことになった。危うい関係は二人を破滅させるのか。
恵利は強姦されて堕胎した経験があり、アンナは両親が殺し合ったという凄絶な過去を持つ。男女関係への絶望が同性への愛に変化したわけで、一昔前らしい動機付けだ。裸にはならないが、50年代と思えない濃厚な描写が続く。美女と美少女のいちゃつきは、ニヤニヤ笑いを禁じ得ない。幸福に浸る二人に不吉な影が忍び寄る。かなりのサスペンスである。
終盤の話の畳み方は強引だし、アンナの性格が前半と後半で激変する。突っ込みどころは満載だが、私が大好きな種類の背徳感が漲っており、高評価せざるを得ない。★★★★
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