日本帰国前に当地で円盤鑑賞した映画。
『青い珊瑚礁』(1980) 監督:ランタル・クレイザー
15歳のブルック・シールズが主演している。幼い兄妹(たぶん)が南太平洋の孤島に漂着し、成長して子供を作る。夢野久作に『瓶詰の地獄』という同じプロットの作品がある。映画は倫理に関する言及がなく、ぬるい。あり得ないほど自然に恵まれていて、昔の白人が夢見た「なんちゃって熱帯」そのまま。80年代でも古臭い。ヒロインは可愛いけど、露出が物足りない。彼女のために作られたアイドル映画だ。見る価値ゼロ。★
『野火』(1959) 監督:市川崑
火野葦平原作。敗色濃いレイテ島、結核を患った田村一等兵は病院に満員だと拒絶され、原隊にも戻れない。食糧の尽きた兵士たちは、飢えてジャングルをさ迷う。
餓死寸前の田村に猿の干し肉が与えられるが、実はその肉は猿ではなく・・・。有名な話だから、書いてもいいだろう。実際にあった日本兵の人肉食がテーマだ。
派手な戦闘はほとんど無いのに、戦争の残酷さが痛いほど伝わってくる。戦争を知らない世代(今の日本人の大半)にぜひ見てほしい傑作だ。日本軍が強かったの偉かったの言ってる人がいるが、騙されてはいけない。大人たちが現実の戦場を知っていた時代に描かれた作品のほうが真実に近いんだからね。★★★★
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