『キングダム』第五シーズン 黒羊丘篇 全13話
回が進むにつれてどんどん面白くなっていく。スタッフが慣れたのか。初期の個人戦に比べると、良い意味で別の作品みたいだ。初期にもそれなりの面白さはあったが、軍略と戦闘と人間ドラマが高水準で一体となった本シーズンは、過去最高の出来ではないか。
前半は4話と5話の渡河作戦だ。第一の地点を陽動に第二が本命、と思わせてそれも陽動で最も困難な第三地点が本命。戦略の面白さに痺れる。淵さんが奮闘する。
後半は武将同士の闘いが凄まじい。信が慶舎を討ち取る。待ちの軍略家を動かしたカンキの「なにもしない」作戦が成果を上げたのだ。一進一退の攻防戦の末、最後の決め手がアレとは。結果的に無血占領できたのが嫌すぎる。カンキは珍しい味方側の胸糞キャラだ。でも不思議と嫌いになれないのが凄いと思う。
尾平は気の毒だったが、心からの叫びが落涙ものだった。今シーズンの尾平は前半の淵さんと共に、怪物や天才揃いの世界における凡人の存在感を示してくれた。
物語に奥行きと厚みを加える好演出で、ますます本作が好きになった。★★★★★
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