往年の美人女優をチェックするため、原節子主演作を二本見た。監督はどちらも成瀬巳喜男。
『めし』(51)
林芙美子原作。
情熱的な結婚のあと大阪に住んで三年、妻(原節子)は夫(上原謙)の世話をするだけの毎日に疲れていた。ある日夫の姪が家出して転がりこむ。好き勝手な振るまいに嫌気のさした妻は、東京の実家に戻る。
恐ろしく何も起こらない映画である。夫婦の倦怠期を描いた日常映画というのか。私が最も苦手なタイプだった。★★
『山の音』(54)
本作も原節子と上原謙が夫婦だ。本作の上原は浮気を繰り返す外道である。夫の父(山村聡)は嫁に同情して気を使うが、夫の素行は一向に改まらない。
理不尽な扱いを受けても反発しない妻の態度が歯がゆい。これも苦手だ。そういえば『東京物語』は映画館で睡魔に襲われ、手の甲に爪を立てて何とか眠らずに見たのだった。原節子は鬼門なのかもしれない。★★
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