戦前から活躍していた大女優・高峰秀子を追いかけることにした。サスペンス色の強い作品はすでに見ているので、苦手な恋愛映画や女性映画が主体となるが、これもオタ活のうちだ。古い年代から見ていく。
『秀子の応援団長』(1940) 監督:千葉泰樹
戦前のアイドル映画である。製作は南旺映画。戦前は群小映画会社が乱立していた。職業野球団アトラスは、主力投手が出征してしまい、連敗が続いている。監督の姪・秀子は近所の子供と草野球に興じるオテンバ娘だ。秀子は応援歌を作ってチームを勇気づける。
16歳の高峰秀子が溌剌と活躍する。タイトルに名前が出るとは、戦前から大スターだったんだな。ジャイアンツの白石・水原・スタルヒンが映像で登場する。
アトラスの頼りないエースに灰田勝彦が扮し、歌も披露する。秀子の歌「青春グラウンド」は明るく楽しい歌で、もちろん本人の歌唱だ。今でも通用しそうなメロディである。応援歌のおかげでアトラスは快勝を続けるが、幸運ばかりは続かないところがいい。
子供たちの「アメリカには女の野球があるんだぜ」というセリフに仰天した。開戦直前まで日本人はアメリカ好きだったんだな。異色の青春歌謡映画だ。★★★
『秀子の車掌さん』(1941) 監督:成瀬巳喜男
これも南旺映画で、原作は井伏鱒二。おこま(高峰秀子)は、バス1台きりの会社で車掌として働く。東京の観光バスに憧れて、宿屋に滞在している小説家にガイド原稿の執筆を依頼する。
田舎の路線バスで観光案内するのは痛くて滑る。健気に頑張る姿が可愛いけど、救いがない。やっとガイドぶりが板についた頃に、社長が運航中止を決めてしまうのだ。★★
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