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2024年01月03日16:04

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エマニエル夫人

 新年早々気の滅入ることばかりでどうしようかと思っていたのですが、当初の予定通り「エマニエル夫人」4Kレストア版、観てきました。

 20代の頃にビデオ(ボカシ入り)で観たきりでしたので、無修正のR18版ってのはどんなもんかと思って足を運んだのですが・・・。

 何じゃこりゃ。
 これって、こんな珍品でしたかね?

 ヤリマンなのかカマトトなのかよくわからん外交官妻の愚にもつかない肉体遍歴が延々続き、しかもその根底には西欧人の東洋に対する根強い植民地意識が横たわっているのですから、何だか辟易しましたよ。

 笑っちゃったのは、ヒロインのエマニエルが夫のいるバンコクで暮らすことになり、現地暮らしの有閑マダム達とエロ会話に興じる件り。
 「あンら〜、あなた夫以外の男性と寝たことないの〜?」などと宣うお姉様方に向かってエマニエルは「私、夫を裏切ったことなんかありませんわ」と答えるのですが、その後で「少なくとも、パリではね」と続けるのでずっこけてしまいました。
 そこで回想シーン。
 パリからバンコクに向かう飛行機の中で、事もあろうにエマニエルさん、ファーストクラスの男性客を取っ替え引っ替えして、あっちでズコバコこっちでズコバコ。
 ええ加減にせんかい。

 おまけに、マダムたちの仲間に入らない孤高の女性考古学者・ビーに惚れちゃったエマニエルさん、彼女にくっついて行ってジャングル暮らし。そこであんなことやこんなことをしまくった挙句、ビーに振られて泣きの涙でバンコクへ。
 家に帰って旦那に泣きついて「アタシ、どうしたらいいのオ〜」。
 知らんがな。

 挙げ句の果てにはセックスの伝導者(?)マリオ爺さんに連れられてあっちこっちに引っ張り回され、散々タイ人男性の餌食に。
 で、そんな経験を経て「アタクシ、真の悦びに目覚めましてよ!」みたいな表情になってエンドマーク。
 わけわからんです。

 何とかして無理やり好意的に見るならば本作は「これからの女性は、自ら快楽を求め、歓びを知るべきなのです」的メッセージを持ったものと言えなくもないんですが、結局はこれ、ヒロインが男の手ほどきで「開眼」する展開になっちゃってるんで、やっぱり苦しいんですよね。
 それに、冒頭にも書いたようにこの作品、「西欧人の上から目線による東洋描写」がものすごく露骨でして、どうにも不快感が拭えないのです。

 50年前にこの作品が公開された時、メイン館の日比谷みゆき座には若い女性が大勢集まったそうですが、彼女達はどんな気持ちで観てたんでしょうね。
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