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2023年06月19日19:26

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『スペクトルマン』全63話

『スペクトルマン』(71ー72)全63話
続きをまとめてレビューしよう。
『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』21話ー39話
タイトルが変更された。公害とは無関係な普通の怪獣による侵略が行われる。
独特のアクの強さは健在で、21・22話のギラギンドは、頭が肩幅より横に広い頭でっかちで大目玉。とてもそうは見えないがパワータイプで、ムエタイの踊りを見せるお茶目さんだ。23・24話クルマニクラスは交通事故怪獣という設定である。初代マンのヒドラという先例はあるが、外見の強烈なインパクトが印象深い。
36話から所属チームが怪獣Gメンに改称される。女性隊員のみヘルメットにパトランプつき。無意味でかっこ悪い。そういえば女性隊員は四人が交代で演じているが、代替わりの説明は一切なし。ひどい扱いだなあ。

二頭以上の怪獣が登場することが多くなった。30・31話のザリガニと海藻のコンビは共生関係で面白い造形だった。でも、なぜ海なのにザリガニなのかな。27話は七大怪獣登場のサービス回だ。スモッグ怪獣モッグスは初登場なのに再生怪獣と一緒にやられる。もったいない。38・39話のスフィンクスは二度も変態する珍しい怪獣だった。

『スペクトルマン』40話ー63話
ゴリが宇宙人と共闘するケースが増えて、等身大アクションが多くなった。それなりに面白いのだが、西部劇かギャング映画のような展開で、まるで別の番組みたいだ。
怪獣絡みのユニークなドラマも何本か存在する。40・41話のメタノドンと孤独な少年の話は珍しい感動エピソードだ。43話では教育評論家の阿部進が、あだ名通りのカバゴンとして怪獣化する。46・47話ガマ星人は、ピープロ版「盗まれた町」か。ホラー路線は当たりが多い。59・60話の殺人ゾンビ作戦も怖かった。

52話はマウントドラゴン(自然に生息する怪獣)を、実物大ハリボテでトレーラー輸送する。こんな荒業、ウルトラにもなかったぞ。特撮に妙に気合いが入って迫力のある回も多いし、決して低予算のC級番組ではない。力の入れどころが変なだけだ。
極めつけは49話天才怪獣ノーマンである。バカが天才になって怪獣化する。「アルジャーノンに花束を」がヒントらしいが、ダニエル・キイスもびっくり。ある種の疾患を連想するような異形は、現代なら放映不可能だろう。
最終回は一年の締めくくりとしては、地味すぎる。タイトル通り宇宙で華々しく散ってほしかった。この点は一峰大二の漫画版のほうが優れている。

ユニークで印象深いシリーズではある。★★★
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