そもそも、バレンタインデーというのは男女が「愛を確かめ合う日」であって、告白するのでもなければ、盆暮れの挨拶よろしく義理ある方たちへのご機嫌を取る日でもないのです。
起源はローマ帝国時代。ある遠征軍に帯同し、司令官の命に背いて故郷の妻や恋人を恋しがる兵士の便りを橋渡ししたかどで処刑された司祭の名前。
それがのちに列聖されたことから。・・・と、実は自分も今朝のラジオ番組で聞いて初めて知ったことでした(笑)
だから今でも欧米では、男性から愛する妻や恋人にプレゼントしても不思議ではない。というのは昔から知ってたこと。
しかし、その原理に則ってしまったら世の男女の半分以上は資格を失うわけで、それでは「商売あがったり」なわけだ(笑)
どうでもいいや、そんなこと(泣)
と思いながら、ある近しい女性(あいにくGFじゃないですよ)から頂いたゴンチャロフのチョコレートをありがたく味わっております
日記にあるように、今日は「そういう日」でありながら、そんなことに何の関係がある
と戸惑うばかりによく売れました。
そして、またもや迂闊なことに、誤ってまたもや指を切る失態。
病院沙汰にするほどのものではないので、どうかご心配なく。
それでもちょいと落ち込んだので、閉店までの1時間はマイルスの名演盤として有名な『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』を久しぶりに聴いた。
録音は今から58年前の2月12日。つまり「本チャン」の2日前だ。
自分はどちらかと言うと、対照的に超アグレッシブな『For & More』の方が昔から好きなのだけど、スロー&バラードのこっちがブルーな気分に。
マイルスついでに、帰宅してiTunesで初めて聴いたのが1969年のライヴ『The Lost Quintet』
3年前に出た発掘音源で、ジャズ界を越えて大きな衝撃を与えた名盤『ビッチェズ・ブリュー』の録音を終えてからの欧州ツアーから(オランダのロッテルダムらしい)
なぜ「Lost」なのか?それは、このメンバーで1枚もスタジオ録音を残さなかったことから(『ビッチェズ〜』は、さらに複数のミュージシャンを加えたセッション)
(手前のキーボードがチック・コリア、ベースがデイヴ・ホランド。ドラムはジャック・ディジョネットで、後ろで休憩しているのがサックスのウェイン・ショーター)
その『ビッチェズ〜』録音の前月にフランスで録音された『1969マイルス』は昔から大好きな音源なのだけど、比べてみると面白い。
こっちの方がずっとアナーキーな熱量に溢れているのに比べて『〜Lost〜』はかなり“こなれた”感がある。
親分マイルスにとっては、このまま安定するのもつまらないから、また違うメンバー入れていろいろ試してみようか。という意欲がもたげ始めていたのかも?
「Directions」
https://youtu.be/NflIwQBX-m8
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