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日記一覧

「登り坂では、莫大な負担が身体にかかる。誰が最初に諦めるか、気が遠くなるほど長い。それがヒルクライムだ。」90年代後半、彗星のように自転車レース界に現れて「山岳王」の名を欲しいままにし、幾多の栄冠に輝いたのにも関わらず、わずか数年後に若くして

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いやぁ〜〜、これは本当にいい映画でした。素直に「いい!」「お薦め!」と万人に言える。重みがあっても観る者を決して選ばず、ハラハラさせて最後はじんわりと感動させてくれる。まさに優れた娯楽映画の良心を見る思い。さすがスピルバーグ!いや、実はそれ

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『ハッピーアワー』の感想をあげたついで、というのもナニですが、それに先立つ1週間前の同じ劇場で同じく長尺の映画。これが観て本当に良かったので備忘録代わりに記しておきたい。5年前に公開され、その年のキネマ旬報邦画ベスト3位に選ばれた大作。それが

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観終わって、なんて深いニュアンスのタイトルだと思った。アイロニカルな反語とも取れるし、幸せであれという作り手の願いかもしれない。日々の暮らしの中で静かに何かが壊れ、逸脱する。やがて訪れる人生の岐路。これだけ長尺で、しかも日常感そのものと言っ

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いずれはこの思い出話を日記にしようかと、機会を伺っていたのが、まさかこういう悲しい知らせがきっかけになるなんて・・・ご存知のように、グレン・フライが亡くなりました。享年67。。。自分はいわゆる「80年代世代」なのでイーグルスはもちろん後追い。そ

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トルコ系ドイツ人の映画監督ファティ・アキン。00年の長編デビュー作『太陽に恋して』(日本公開は06年)以来彼は『愛より強く』(06年)『そして私たちは愛に帰る』(08年)など「越境する愛(そして死)」というのをバイタリティと哀感、そしてほのかなユーモアを

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大阪市の都心の、そのまたど真ん中を東西に走る「長堀通」は自分が最も多く利用する動線と言っていい。いちばん足繁く行くのは西長堀の中央図書館と、九条シネ・ヌーヴォか。他にも梅田方面から帰る時の中継ルートでもあるし。先日に日記にもしたイングリッシ

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インディーズ映画の若い監督サワダ。彼が手がけたある作品が賞を獲り、その賞金で次なる映画を作ろうと思案していた矢先、ある劇団員達とバイト先の居酒屋で知り合ったのがきっかけで、新作に向けての構想が一気に動き出す。意気揚々と撮影をスタートさせるが

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スペイン内戦を題材にした映画/小説は数多い。しかし内戦直後のスペインを描いた映画は、おそらくほとんど無いのではないか(もしくは日本未公開か)カタチだけは終結したとはいえ、国はまるで「心が引き裂かれた」状態だった。敗れた共和派の残党は山に篭って

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彼が星になる前に・・・
2016年01月11日20:39

自分はここ数年、正月のP写はボウイがお約束。彼の誕生月という意味合いでもあるのだけど、よりによってこの時期になんてあんまりだ・・・「エイティーズ世代」だから、彼の存在を知ったのはご多聞に漏れず「Let's Dance」。そして同じ時期に大島渚の『戦場の

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ただいま南米で開催されている「ダカールラリー」。ダカールとは西アフリカはセネガルの首都の名なのになんで南米?これはもう説明を要しないと思いますが、かつての「パリ・ダカールラリー」の主要なステージはサハラ砂漠だった。しかしやがて、この周辺国の

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新年最初に観た映画の『完璧なチェックメイト』で、トビー・マクガイア演じる主人公のボビー・フィッシャーが、ソ連の世界チャンピオンとの決戦に臨んだ地がアイスランド。なんの偶然なのかこの後に続けて観たのが、そのアイスランドから届けられたこの映画だ

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「棋士物語」は面白い。阪田三吉や升田幸三の破天荒なエピソードは有名だ。自分は、昔読んだ大崎善生の『将棋の子』や『聖の青春』、団鬼六の『真剣師 小池重明』などを読んで胸ワクワクさせられたりした。盤面の世界に己の思考力と集中力を極限にまで傾注し

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