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2021年08月29日19:10

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子どもの喧嘩に親は出ない?( 映画『わんぱく戦争』) そして・・・

公開から60年を経た今も、フランスで年代を問わず誰もが知ってる名画だとは、迂闊にも知らなかったのです。

60年代と思しきフランスの田舎で繰り広げられる、隣村の子どもたち同士の“抗争”。
やんちゃ盛りの男の子は戦争ごっこが大好きだから、その一環のようなものか。「ライバル」を見つけて争おうとするほど闘争心と団結力が燃えるもの。
理由らしい理由なんてなく、この映画においても些細なことが、相手の村の子が”性的な悪口(笑)“を吐いたことで宣戦布告となる。
予告編でもそれがたまらなくコミカルに描かれているのが観ようと思ったきっかけだった。

子どもは何かにつけて大人の真似で背伸びしたがもの。とくに物騒で難しい用語が大好きだったりするのがこの「戦争ごっこ」でも現れている。手勢を集めようと学校の壁(?)に「総動員令」を布告したり、階級をどうしようかと論議したり。
そして「捕虜」の扱いや「戦利品」。これが子供らしくて面白い。実は原作のは原題が『ボタン戦争』 実は彼らにとって奪ったボタン(他にサスペンダーや靴紐も)が得点のようなものなのである(笑)
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でも、彼らの抗争はどこまで本気で、どこまで手加減しているのかも気になったりする。時にヒヤヒヤするほど乱暴かと思えばたわいが無かったり。その無茶苦茶さも子どもらしいと言えばそうなのかも。

しかしそれでも後半、抗争がエスカレートし、のっぴきならない状況になるととうとう「大人の出番」を仰がなくてはいけなくなる。これがまた可笑しいのだけど、その中でひとり、本分を実直に守る学校の先生が良かった。こういうストーリーはたいていが嫌味な役柄が多いだけに。
原作者のルイ・ペルゴーも教師をしていて、自身は良い先生ではなかったことを後悔していたらしいので、その思いも反映されていたのだろうか。

ラストシーンの、意外な結末に繋がる弾けた明るさが素晴らしかった。子どもたちの活き活きとした存在感、キャラの描き分け、構図の優れたカメラワーク。たしかに名画。テーマ曲も思い出した!(笑)

フォト(81年リバイバル時のポスター)
【予告編】https://youtu.be/HQoAJHjb9pU

観終わった後に小腹が空いたので、コーヒータイムがてら劇場近くのケーキ屋に立ち寄ったら、ここがまたコロナ対策も何もしていないんじゃないかと思うくらい席間隔が狭い。おまけに、どの席も若いアベックや女子同士がノーマスクで“歓談中”
こっちはオッサンひとり、という居心地以前にとても怖くて、喫してからすぐさま退店。
こんな思いをすると、飲食(酒場)が果たしてどこまで悪いのか、とか、若者達だけのせいにするな、とか、それがどこまで的を得ているのかと考え込んでしまう。
モモタルトは美味しかったけどあせあせ
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どのお店かは敢えて言いません(爆)



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