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2020年03月06日15:20

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「ジュディ 虹の彼方に」〜エンド・オブ・ザ・レインボー

ハリウッドの黄金期に活躍したミュージカル女優、ジュディ・ガーランドを描いた伝記ドラマ。いわゆる一代記ものではなく、彼女が47歳で早逝する直前、波乱のロンドン公演が続く日々に焦点を当てつつ、回想シーンを少しずつ挟んでいく構成。その回想も天才子役だったころのみ、人気絶頂だった時期はほとんどオミットされている。

ジュディを演じるのは、この作品でオスカーの最優秀主演女優賞を獲得したレネー・ゼルウィガー。受賞は当然も当然、ほぼ2時間ほとんど彼女しか出ていない印象。ブレイクしたころのイメージで、ふくよかな良妻賢母的存在感があるレネーだけど、ここでは天衣無縫かつわがまま、そして哀しみにあふれた女性を見事に表現している。

そう、喜怒哀楽で言えば喜と楽はほぼなし、ほとんどが哀、そしていくばくかの怒で構成された感のある物語。ところが荒んでいたり穢れていたりした空気がスクリーンからまったく感じられないのは、この作品全体に漂う品の良さに支えられているから。それは実際のジュディが内包していたからか、それともレネーの演技力なのか。

すでにCM等で宣伝もされているし、だいたい想像はつくと思うけど、ミュージカル屈指の名曲を熱唱するラストシーンにはやっぱり感動。でも思っていたよりちょっとだけヒネりが入ってあっさり目だったかな。それよりも個人的には同じステージでその直前に彼女が歌ったパワフルな曲、こちらのダイナミズムのほうにも惹かれました。
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