キミの指が触れたとき
産まれて初めてボクは
自分の輪郭を知った
自分が実在しているという感覚
感じたことなかった
架空の物語の脇役のように自分を感じながら
今日まで生きてきたんだ
キミが隣にいる
ヒロインのキミが
「ならばこの人生の主人公はボク?」
血が熱くなる
キミの唇が触れた
「ああ、ボクの唇はそこにあったのか」
涙が零れた
生きてる
ボクは生きている
心が誕生したんだと思う
この瞬間に
キミと二人で新しい輪郭をつくりたい
より鮮明で力強く
世界に存在したい
かつては有り得なかった衝動
朝日を待ち望んでる自分に驚く
寄り添う
いつまでもいつまでも
この輪郭が消えないように
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